2009年6月2日火曜日

ありがとうございましたの一言が。

今日は朝からお日様が顔を出し、気温も上がるかと思いましたがそれほどでもなく、とても過ごしやすかったです。ギャラリーは半地下で陽も差さないので、空調をかけなくても入ると少しひんやりとします。

オープンして2週間が過ぎ、6月に入りました。今まで来廊して下さった方の多くは、40歳以上の方でしたが、その方々は若かった頃の時代やモノクロームへの懐かしさをお話されます。又、企画展のタイトルにもある1967-1975以降に生まれた若い方は、写し撮られた時代の断片に決して古臭さを感じず、逆に新鮮な驚きを受けている様子でした。多くの方は、展示された一枚、一枚をゆっくりとかみしめるように鑑賞し、時には一度見た個所に戻りながら何かを確認するような光景も見られます。

まだ全然知名度が無いので、毎日の来廊者数は少ないですが、来られた皆様のほとんどの方は帰り際に"ありがとうございました"と言ってくれます。これは、僕にとってはとても驚きでした。僕自身、ギャラリー通いを始めてから、そんな言葉をギャラリーの人にかけたことがあったかどうか思い起こしながら、その言葉の意味を毎日考えています。
又、来廊してくださった方が、"ギャラリーと聞くと何か敷居が高くて、入るまですごく緊張しました"とか"私は写真の事は全く知らないのだけれど・・・"と、とても遠慮がちに話されてくるのが印象的でした。その度に僕は出来るだけ優しい言葉を選び(村上春樹さんを見習って)、お客様の感じる印象を上段から壊さないように説明をしてきましたし、これからもそうするつもりです。

"ありがとうございました"の答えを見つける事はもちろんですが、出来る限り敷居も低くして、誰しもが作品と相互に作用しあうことで共鳴や感動を得られるようになれたらいいなと思います。

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