2009年6月9日火曜日

オリジナルの強さ

仙台に来てから、4ヶ月が経過しました。来た当初は、一年で一番寒い時期で、28年間東京で過ごしてきた僕にとって、ここが生まれた場所とは言え、寒さの違いが肌で感じられました。昨日、自転車でふらり市内を走っていると、いつのまにか公園の木立にも緑が目立つようになっています。柔らかい風が初夏の雰囲気を感じさせ、もうじき来るであろう梅雨の存在さえ忘れさせてくれるようでした。

たまたま、時間があったので、こちらに来てからとても気になっていたインテリア・ショップに行ってきました。そこは、テナント探しの時に偶然発見したお店で、スポット照明の中、イームズを始めミッドセンチュリーの家具が素敵なまでにレイアウトされていました。しかも、それらのほとんどはオリジナルに見えたので、仙台にこのようなお店があることを嬉しく思ったのでした。

12:00開店のお店を覗き込むと、まだお客さんがいなかったので、入ってオーナーの方とお話をさせてもらいました。聞けば、開店して18年になると言います。これはすごいことです。おそらく、その当時、東京でさえ、個人レベルでこのような家具を扱っているお店は少なかったと思います。今でも一人でやってらっしゃると聞いて、又々驚きです。

そして、何より強く感じたことは、オリジナルであることの強さでした。これは、仙台でのオリジナル(出店と言う意味で)と共に、展示されている家具が発するオーラのようなものです。決して、似たものやコピーではない本物からでしか感じることの出来ないものだと思います。

家具に限らず、日常的に使用する陶器や漆器などの中には、アート作品として充分に値するものが多くあります。たとえそれが工業製品であってもそうだと思います。何故なら、そこには造形美や機能美以上に、作家と言うか作り手の心や想いが見えて来るからです。

そして、それがオリジナルである強さを一層際立たせ、作品自体の魅力になるのだと思います。

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