2009年7月8日水曜日

今日はどんな感じ?

朝からどんよりと曇った梅雨空です。

昨日、七夕の話を載せましたが、ギャラリーのすぐ目の前にあるオブジェを見ていて、あれっと思いました。

上の画像が実際のオブジェです。後ろ側に湾曲した川を連想させるベンチ状のオブジェが作られています。

近くの人たちは、信号待ちの間にそこに座って、待っていたりしています。

どうです。何か、見つめあう二人の立像に見えませんか。
そして、後ろに川と言ったら、やはり天の川でしょう。

オブジェには何もタイトルらしき碑もありませんが、これは織姫と夏彦をモチーフにしているものとしか思えません。仙台に越してきて毎日のように眺めていましたが、そんな感じに思えたのは今朝が初めてでした。


抽象化されたオブジェは、一見して形そのものでテーマやモチーフを連想させるものもありますが、その多くは理解が難しいものです。作家は自分自身の衝動や感情を作品に内包させ、表現として形作ります。それは、その時代性や流行にも左右されます。

そして見る側は、オブジェ全体やディテールを見つめることで、自分自身と表現された物との間にある種の共鳴を感じることが出来ます。

でも、アート作品とかを見て、何を表現しているのかがよく判らないことってありますよね。実際、僕もよくあります。そんな時は先ず自分の直感や感覚を信じるようにします。それが後日間違った解釈だったと分かっても、特に恥ずかしいとは思いません。

何故なら表現する作家もそれを見る側も、アートという範疇では全て自由だからです。
だから、自分とは違う解釈に理解出来る部分があれば、そう思えばいいし、それが経験と知識になるのです。

よく芝居を観た後の感想として、1.内容も構成も理解できて面白かった、2.内容も構成も理解できたが面白くなかった、3.内容も構成も理解できなくて面白くなかった、4.内容も構成も理解できなかったけど面白かった、と大抵この4つにまとめられます。また、部分的に捉えれば、その中のいくつかを同時に感じます。

僕はこれらを言葉として想起するに、順に共感、落胆、困惑、衝動と思っています。
そして、それらの感情がせめぎあいながら、最終的に面白いとか興味があるとか好きだとかの感情が芽生えてくるのです。

上の画像に写されたオブジェは、実は全然違うものかもしれません。

でも今日はそんな感じなのです。
だからそれでいいんじゃない!と、僕は思っています。

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