2009年7月16日木曜日

第141回芥川賞と直木賞発表

第141回芥川賞と直木賞の受賞作品が15日発表され、芥川賞は磯崎憲一郎さんの「終(つい)の住処(すみか)」、直木賞は北村薫さんの「鷺(さぎ)と雪」が受賞しました。

受賞作もですが候補に挙がった作品をほとんど読んでいないので評価は出来ませんが、今年も幅広い、話題に上るような方々が選出されていました。
僕が気になった存在は、小説畑以外の方々の進出ですね。

芥川賞では、演劇・パフォーマンス部門で活躍されている本谷有希子さんと戌井昭人さん、直木賞では、映画部門での西川美和さんです。本谷さんは以前このブログでも書きましたので紹介は割愛しますが、芥川賞候補は今回で2度めになります。戌井さんは、主宰する”鉄割アルバトロスケット”でパフォーマンス系の舞台を、主に小さな劇場で行っています。ほとんどが東京での公演なので、地方ではあまり観る機会がないのが残念です。ちなみにおじいさんは文学座の会長で演出家の戌井市郎さんです。西川さんは、2006年公開の”ゆれる”が話題になりました。”ゆれる”はのちに小説化し、直木賞候補にもなりました。本谷さんと同じく今回で2度目の候補です。

残念ながら、3人とも今回は受賞となりませんでしたが、まだ若いので今後の活躍が期待されます。

芥川賞・直木賞に限らず、最近は結構話題性が優先しているように感じますが、出版業界もかなり厳しい状況なのでいたしかたない事なのかもしれません。

芥川賞を受賞した磯崎さんは三井物産に勤めている傍ら、40歳前に小説を書き始めたのですから、大変遅咲きの作家と言えます。自己を表現し発表するのに、年齢や時期はあまり関係ないということですね。
“1Q84”を読み終えたら、手に取ってみようかと思っています。(1巻があと少しで読み終わります)


ところで、今日は東京から知人がわざわざギャラリーを訪ねてきます。僕の息子のような年齢ですが、彼との会話はいつも非常に楽しいです。彼自身はオープン前に一度一人で来てくれたので2度目になります。でも、今回は彼女と一緒のようです。
これまた、楽しみです。

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