2009年7月21日火曜日

日食前日

いよいよ明日日本各地で日食が起きます。

ほとんどが部分日食ですが、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などでは皆既日食が見られます。日本の陸地で見られる皆既日食は実に46年ぶりで、次回は26年後に起きると言われています。

月は自ら発光していませんので、太陽光の反射によりその存在が確認できます。つまり、主役は常に太陽であるということでしょう。その立場が逆転する現象が日食と言えます。

また月は太陽とともに昔から神秘的な意味を付加されてきました。東洋では陰の象徴として女性とのつながりが深いです。西洋では月は人を狂気に引き込むと言われ、ラテン語の”Luna”から派生した”lunatic”は、気が狂っていることを意味しています。満月の夜に狼に変身するバンパイヤなんかはその一例ですね。

“1Q84”の世界では、月が2つあります。非日常として顕著に分かるもの、そして違う世界としての象徴となって出現しています。

普段だれしもが共通で認識していたもの、いわゆる”コモンセンス”が一瞬でも変化すると、人は戸惑い、持ちうる理解を超え、混乱に陥ります。

太古の昔、日食を見た人々は、この異常な出来事をどのように捉えたのでしょうか。ある者は天変地異の前触れとして恐れおののき、ある者は月と太陽との出会いに喜びを感じたかもしれません。


さて、気になるのはお天気ですね。今日も九州から北陸にかけて非常に強い雨が降っています。仙台も残念ながら冷え冷えとした雨模様です。半袖では寒いほどです。

今夜は各地で、軒下に吊るされたてるてる坊主が登場するかもしれませんね。

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