2009年7月30日木曜日

水と油

若田宇宙飛行士がおよそ4ヶ月半の宇宙長期滞在を終えて、まもなく地球に帰還します。長期滞在クルーとしては、日本人では今回が初めてです。

彼のミッションは、国際宇宙ステーションのロボットアーム運用を担当し、S6トラスの取付けや船外活動の支援などだったそうです。

作業内容の映像の多くは伝えられていませんでしたが、彼自身が行う理科の実験のようなものは、テレビでよく取り上げていましたね。

僕たちは地球上にいて、重力を強く意識することはほとんど無いですよね。物が下に落ちたり、宙に浮くことなくごく自然に歩行できる事を、当たり前のこととして捉えています。そんな意味でも、無重力である宇宙空間での素朴な実験は、非常に面白かったですし、地球での重力の存在を改めて感じることが出来ました。

そんな中でとてもおもしろかったのが、水と油の実験でしたね。

水と油という言い回しは、お互いに合い入れないものを意味する言葉としてあります。ドレッシングを作る時でも、混ぜた時は一緒になっているようでも、しばらくすると分離します。地球では重力があるので、物に比重が発生しているからですね。小学生の頃に習ったような記憶があります。
でも、当たり前ですが、宇宙空間では混じってしまいます。

宇宙空間にそりの合わない人同士を連れていくと、仲良くなれるんじゃないかと思ったりします。実際は人の相性に重力は影響していないと思うので、そんなことはないと思いますが。

でも、宇宙から青く輝く美しい地球の姿をみたら、日常の些細ないざこざや出来事なんか忘れてしまうでしょうね。宇宙飛行士は帰還後、よく、自分の人生観が変わってしまうと言われていますから。


いずれは、一般の人でも飛行機にでも乗るように、宇宙へ行くことが可能になると思いますが、今は宇宙から配信されてくる地球の映像を眺めることで満足していたいと思います。

帰還は、日本時間 7月31日深夜の予定です。

この後の宇宙飛行士としてではなく、彼自身の行動にも興味がある所です。

0 件のコメント:

コメントを投稿