2009年7月11日土曜日

突然、Polaroid


2008年6月末を以て、ポラロイドフィルムの生産が終了しました。

日本ポラロイドから正式にそのニュースリリースが発表された時、ポラロイド愛好家のみならず、さまざまな業務の方に波紋を投げかけたことはまだ記憶に新しいですね。
ネット上だけでなく、色々な所でフィルム存続の活動も行われていました。

1948年に初めてのポラロイドカメラが発売されて以来、2006年までカメラ本体は製造されていました。その中でも映画等で使用され、有名となった機種は”SX-70”だったと思います。

開く前の弁当箱のような形と開いた状態のメカ的でありながら、その洗練されたスタイルはプロダクト・デザインとしても特筆すべきものです。

日本映画では、中山美穂さん主演の”Love Letter”で使用されたALPHA1タイプ(上の画像と同一モデル)が、印象に残っています。まだ観ていませんが、”重力ピエロ”にもSONARタイプが使用されているようです。

ポラロイドフィルムの最大の特徴は、撮ってすぐ見られることは勿論ですが、カラーの場合の独特な色合いと雰囲気だと思います。モノクロでもそうですが、写り過ぎない空気感がなんとも言えない味を出しています。プロの作家でもポラロイドを使用した写真集や作品を発表していますからね。

さて、僕も今持っているフィルムがなくなったら、カメラもずっと防湿庫入りだろうなと思っていましたが、今年に入って、ポラロイドのインスタントフィルムを、有志で復活させようというIMPOSSIBLEプロジェクトが立ち上がっているとのニュースが流れました。既にポラロイド社からオランダのフィルム工場を製造機器ごと借りる契約をまとめ、フィルムの分析を進めていて、2010年発売を目指してカウントダウンを行っています。

HPでは、12名の有志が紹介されています。いずれもその道のエンジニアでとても期待が持てます。問題はどんなタイプのフィルムでどの程度再現され、そしてコストがいかほどになるかだと思いますが、是非実現してほしいです。

それまでは、カメラは大事に防湿庫へ入れておくとします。

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