2009年8月2日日曜日

太宰治 生誕100年

最近なぜかテレビや新聞で名前が出ることが多いと感じていたのですが、今年の6月で太宰治が生まれてから100年になったらしいですね。

太宰治といえば、説明の必要もないほどの有名な小説家ですが、僕自身はほんの一握りの代表作しか読んだことがありません。しかも、中学、高校の頃ですから、今では筋書きや内容をうる覚えにしか思い出せません。

それでも、退廃的で破滅的な作風や彼自身の生き方そのものに否応なく惹かれている部分があったことは確かです。だからこそ、これまでも彼の作品や自身をモチーフにして、物語や芝居が作られて来たのだと思います。


生誕100年を記念して、東北各地(おもに青森ですが)で様々な企画が行われる予定です。宮城の河北新報では、6月から、昭和45年秋から翌年にかけて執筆した初めての新聞小説”パンドラの匣(はこ)”を夕刊で復刻連載しています。また、単行本初版に出来る限り忠実に再現された復刻本が8月2日に刊行される予定です。

生誕の地である青森県五所川原市金木町では、小説”津軽”を題材にした県民参加型の野外劇が行われます。津軽鉄道芦野公園駅のホームを舞台に使用し、上演中にダイヤ通り本物の列車が停車する”全国的にも例がない公演”になると言います。主演の男女二人は、太宰役を村田雄浩さん、紀行作家役を川上麻衣子さんが演じます。その他の出演者は、一般の県民を公募し、オーディションにより決められるそうで、それだけで何故かわくわくしていまいます。

もちろん、潤色・脚本・演出は、弘前劇場主宰で青森県立美術館舞台芸術総監督の長谷川孝治さんが行います。

又、”パンドラの匣(はこ)”は映画化もされていて、10月に公開されます。主人公の少年に想いを寄せる看護婦長役を、芥川賞受賞作家でもある川上未映子さんが演じているのも話題です。


亡くなってからも色々と話題の尽きない太宰治ですが、長谷川さんの作る芝居は是非観てみたいと思っています。

でも、日程的に無理かな・・・。

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