2009年8月5日水曜日

オリンパス ペン

このところ気になっていたCMの1つが、マイクロ一眼オリンパス ペンのCMです。

ロックのリズムが流れる中、宮崎あおいさんがレンズを取り付け、構えた後、ポケットにカメラを収めるまでの、いたってシンプルなものです。全編モノクロで作られていることや個人的に宮崎さんが好きな女優であることが気になる理由でもありますが、何といってもオリンパス ペンという言葉の響きが第一です。

オリンパス ペンと僕は同級生です。なので、僕が本当に知るようになったのは、ずっと後の事です。たぶん高校を過ぎてからですから、発売されて15年以上たったころだったと思います。

発売された当時は、カメラ本体のスタイルや35mmを2つに分けるハーフサイズが受け、ベストセラーになりました。今でも、全国に多くのファンがいます。

その開発者の米谷美久さんが、7月30日に亡くなりました。このところ、訃報のニュースが多いので、その時には取り上げませんでしたが、テレビでCMが流れると思いだしてしまいます。

米谷とは面識があったわけではありませんが、開発にまつわる話を読んだり、聞いたりはしていました。僕自身エンジニアであったので、それはとても共感できる部分が多く、同時に発想の豊かさに驚かされました。

一昔前は、このような設計技術者は、多くのメーカーに一人二人はいたように思います。そんな技術者に憧れ、一緒に仕事をしたいと思い、その道に進む人も少なくありませんでしたね。

今は多くのプランがプロジェクト単位で動くので、一人の人間がすべてを行うことはなくなりました。米谷のような設計技術者が出るのは、難しい時代になったことは確かです。

でも、自由さや開発スピードは大きく変わってしまいましたが、個人的に捉えると、物づくりの現場はそれほど変わっていないようにも感じます。


やはり、一人ひとりの情熱が、人が望む物を生むように思えるからです。


だからこそオリンパス ペンは50年たっても、色褪せない感じがするのでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿