2009年8月23日日曜日

世界陸上 ベルリンの華

本日がベルリンで行われている世界陸上の最終日です。

今回はウサイン・ボルトで始まってウサイン・ボルトで終わるのかなと思えるほど、彼の走りは地球外生物のように驚異的でした。時差の関係で、連日深夜遅くもしくは陽が昇る直前のレースだったので、ほとんどは翌日のニュースで知りましたが、生で見られた人はものすごいインパクトを感じたと思います。

競技経験豊富な解説者が、あまりの驚きで言葉にならなかったことが、その事実のすごさを物語っていますね。想像をはるかに超えた感動や衝動にかられた時、人は言葉を失い、ただその場に立ち尽くすしかないと言いますが、まさにそんな状況だったように思います。

そのほかにもさまざまなドラマがありました。女子棒高跳びや走り高跳びのように、競技としての駆け引きがあるものは、選手の表情やその場に置かれた心理状態を考えると、まさにシナリオの無いドラマそのものでした。

そんな中、僕は一人の女性ランナーに注目していました。その選手は、200mで大会3連覇をしたアメリカのアリソン・フェリックスです。おじさんですねと言われそうですが、少しシュープリームス時代のダイアナ・ロスに似た、彼女がとても好きでした。

2003年に初めて全米代表となった時、彼女はまだ高校生でした。今大会から選手のキャッチフレーズが無くなりましたが、当時「史上最速の女子高生」などとネーミングされていたと思います。一昨年の大阪大会では、「スーパー女子大生」となり、アイドルばりの言われ方をされていたのですが、その走る姿は一切無理が無くただ美しいの一言でした。

昨今の女子選手は筋肉隆々で、そのパワーを全身で押し出し走るタイプが増えているのですが、彼女の走りはそれとは別の次元のものです。

一切無駄の無い筋肉とぶれの無い上半身、流れるような軽快なスプリント、そして最終コースを回ってからの驚異的な伸びは、見ている者全てを魅了するといっても過言ではありません。まさに、芸術の域にも達しているように、僕は思います。

その彼女も今年23歳、すっかり大人の女性としての表情が備わっていました。以前のように髪型をレースごとに変えていたかが分からないのですが(200m決勝しか見ていないので)、決勝での髪型は黒髪を後ろで一つにまとめていただけで、年相応の美しさが出ていたように感じます。

残念ながら、まだオリンピックでの優勝がないので、次のロンドンでの彼女の走りを楽しみにしていたいですね。


PS. 現在富士フォトサロン仙台で第7回けんとくらぶ展/第5回大伸ばし写真展(8/20-25)が開催されています。この写真展に出展され、以前ワークショップに参加されました井原秀己さんが開催に合わせて来廊して下さいました。
おみやげまで頂き、本当に有難うございました。
写真展の成功を心よりお祈り致します。
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sendai/

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