2009年9月26日土曜日

「つばさ」 本日最終回

NHK朝の連続小説「つばさ」が今日で終了しました。通称「朝ドラ」と言われるこの番組は、1961年に始まったといいます。僕が物心ついた頃には、すでに開始されていましたが、最初から最後までほぼ毎日見続けたのは、今回が初めてかもしれません。

これまでの朝のこの時間には、ほとんど会社にいたり、通勤時間だったりしていましたから、滅多に見る機会はありませんでした。しかも、一回が15分、一回読み切りってわけではないので、続けて見ないと物語の筋も追えないこともあって、結局は見なくなってしまったように思います。

今回の場合、1週間ごとに一つのタイトルが付けられ、その内容に沿い物語が進み、かつ次週へつながるような感じになっていました。(今までのものを見ていないので普段からそうなのかが分りませんが)脚本の人は大変ですね。全体としての流れを意識しながら、毎週、毎週つじつまがあい、違和感なく見続けられることを考え、それでもって、1回15分の中にはそれなりに山場を作らなければなりませんからね。

最近の傾向なのでしょうか、幅広い分野でキャスティングされていました。もちろん、ヒロイン役の多部さんは新人なんでしょうが、周りの役者は、テレビや舞台、音楽、漫才等でそれぞれ活躍されている個性的な方が多かったです。

脚本の戸田山雅司さんは、テレビや映画の仕事が多く、最近の映画では「相棒」が有名です。ヒット作を量産されている人なので、今までの朝ドラとはちょっと違った感じだったのではないかと思います。

僕が注目していた役者は、お隣の奥さん役だった広岡由里子さんです。この女優さんは、舞台上ではごく普通のような感覚で、当たり前に変なことをしている、とてもユニークな方です。いつもは、自分の世界に行っちゃってるような所もあるのですが、やはり朝ドラということもあり、微妙に変な部分でのアクセントにとどまり、全開まではいっていませんでしたね。

それと、タイトルバックに、写真家の佐内正史さんが起用されていました。佐内さんは現在自身のレーベルで写真集を刊行し、作品発表を行っている稀な人です。タイトルバックが流れた時に、直感的にあれっと思ったのですが、制作の名前でそうなんだと思いました。それは、以前見た写真集「a girl like you~君になりたい。」の雰囲気にそっくりだったからです。とても、多部さんの魅力が出ていて良かったように感じました。

制作期間も含めるとほぼ1年がかりの作業でしょうから、スタッフや出演者は一言では表わせない程、苦労されているでしょうね。朝ドラ自体をアートだとは思いませんが、継続し創造し続けなければならないことは、ある意味共通している部分であると思います。

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