2009年10月2日金曜日

「中秋の名月」~「14番目の月」

明日が今年の「中秋の名月」に当たるようです。もうとっくに終わっていると思っていましたが、毎年変わっていることを初めて知りました。

「中秋の名月」というと、ススキと山型に重ねられた月見団子、まんまるの月がすぐ連想されます。でも一年で何度も満月の夜はあるのに、この季節の満月が昔から特別視されているのかは、あまり知りませんでした。

少し調べてみると、月の満ち欠けによって暦を作っていた太陰暦(旧暦)では、7、8、9月を秋としていました。その真ん中の8月15日を中秋と言うそうです。
この中秋の名月の習慣は、地方によっては、豆やいもなどをお供えしたり、早く採れたイネ(早稲)を供えるなど、農作物の収穫と関連した行事が行われています。これが、もともとの中秋の名月の行事であったと考えられているとされています。秋の澄んだ空気の中、適度な高さにあるこの時期の月の姿は、昔から格別のものだったのでしょうね。

また、満月と思われがちですが、月の軌道が円ではないことや旧暦での月の満ち欠けの日数が平均29.4日との理由で、この5年程は完全な満月ではなく、1日程度早いようです。

かつて、荒井由実(松任谷由実)さんのアルバムに「14番目の月」というものがありましたが、満月の前、欠けるだけの月になる前の月が一番好きだと歌っていたことを思い出しました。

明日見えるであろう月もそんな月なのですね。

当時、僕は荒井由実さんの曲が大好きで、カセットテープでよく聞いていました。このアルバムは荒井由実時代の集大成のようなもので、描かれる詩の世界からは色彩や香り、音までも感じられたように記憶しています。

特に好きだったのが、この曲でした。

http://www.youtube.com/watch?v=rJ3dIJEHR4o


今は、毎日ギャラリーで月の作品を見ていますが、明日は夜空に浮かぶ丸い月を眺めてみるのも一考かと思っています。

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