2009年10月21日水曜日

「クルマを楽しむ、地球と楽しむ。」

今週の24日から11月8日まで、千葉、幕張メッセで第41回東京モーターショー2009が開かれます。

ニュースリリースによると今回のショーテーマは、”「クルマを楽しむ、地球と楽しむ。」(「和文」)(“Fun Driving for Us, Eco Driving for Earth”)(英文)としました。環境と共生する中でクルマの楽しさを追及する「楽しさと環境(Fun & Eco)」の考え方をシンプルに表現し、クルマに乗る喜びも、環境に配慮することも、どちらも「楽しもう」とポジティブに捉え、「楽しさ」と「環境」の両立を強く訴えているものにしています。「クルマを楽しむ、地球と楽しむ。」”とあります。

エコカーと称されるハイブリットや電気自動車の実用化、政府支援などが一般の消費者にも受け入れられてますので、少しベタな感じはしますが、当然と言えば当然ですね。そんな中、バイクやスクーターにも電気や燃料電池を使用し、エコを意識したモデルが出展されます。

ホンダは「スーパーカブ」の電動モデル「EV-カブ」、ヤマハは来年発売を目標としている「EC-03」とコンセプトモデルとして未来的なデザインの「EC-f」「EC-fs」の2種を出展しています。一方、スズキは、燃料電池搭載のビッグスクーター「バーグマン・フューエル・セル・スクーター」で、航続距離を約350キロと想定し、中大型バイクに焦点を当てているようです。

これらのバイクに特徴的な点は、エンジンといった吸排気に関わる部分が無い為、軽量化とデザインの自由度が広がることが挙げられます。実際、軽量アルミフレームを使用していたり、「EC-f」「EC-fs」についてはかなり独創的なデザインですね。

これは、北里大学名誉教授で医学博士の田口 文章氏へのインタビュー記事の一節です。

“ある人が、これまでの人類のエネルギーの推移をみてみると、薪、石炭、石油、天然ガスへと移り変わってきた。次第に炭酸ガスを出さない方向に動いているというのです。なるほど化学式で見てみると、薪は水素原子1個に対して炭素原子が10個。これに対して石炭は水素1個に炭素が2個、天然ガスになると水素4個に炭素1個と表現できます。となると、次のエネルギー源は炭素のないものになるはずだ。それがウランと水素だというんです。元素の中で一番重いウランと一番軽い水素がこれからの主役というわけですが、ウランは廃棄物処理の問題がありますから、水素が人類のエネルギーとして最重要になると私も思いますね。水素にはロマンを感じます。”

田口 文章氏は、パンダの糞とシロアリから分離した有用菌で、 水素を取り出し、生ゴミを分離処理する研究で、今年イグ・ノーベル賞を受賞した方です。将来的に、この生ゴミから水素ガスを取り出す技術が実用化し、システム化されれば、当然のように自動車やバイクの燃料にもなるわけです。

まぁ、世界的規模でのエコ化の情勢を後押しにして、各社とも技術開発に臨むわけですが、一企業の利益追求だけのエゴにはなって欲しくないと思っています。

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