2009年11月2日月曜日

暖かい陽だまりのような空間で・・・

ハービー・山口写真展もいよいよ明日開幕です。

今回のギャラリーは明るさで一杯。作品の持つ温かさを感じてもらいたいためです。
観る方が自然に笑顔になってくれれば、しめたものです。

言葉や講釈は必要ありません。感じるままに感じてもらえれば、それで良いとさえ思っています。(本当はそうじゃない気もしますが)

開幕までの準備期間に、その時々で展示構成や演出を考えるわけですが、今回も作品を見続けている内に自然と決まっていく感じで、何か作品自体に導かれているような錯覚を覚えました。本当はより客観的に判断し、決定していかなければとは思っているのですが、感覚が先に立ってしまいます。まだまだ、アート写真好きのおやじなんですね。

企画展も3回目となりますが、高橋数海写真展の時には、来廊者の半数以上が初めて来られた方でした。今回はハービーさんの知名度もあるので、どれほど多くの方との新たな出会いがあるかも楽しみです。もちろん、毎回来て下さるお客様は、来るたびに違ったギャラリー空間をお見せしているつもりですので、それはそれでお話を伺うだけでも面白いです。

仙台はまさに寒い冬へと向かっている時期ですが、暖かい陽だまりのような空間で、写しだされた笑顔やまっすぐな想いの一つ一つを感じてもらえればと思います。お一人でも構いませんが、出来れば、身近な誰かと一緒に時間と空間を共有してほしいとも思っています。

きっと、優しい風がこころの中を通り過ぎていくことでしょう。そして、あまりに身近であるがゆえに、普段気にかけてもいない本当の安らぎといったものが、実は目の前にあったことに気付くはずです。

それは、ほとんどの人は自分を取り巻く本当に小さな世界の中で、感情と共に生き、ごくごく身近な人たちと親しい関係を持ちつつ、ほんのわずかであれ幸せを希求しながら生きていくものだと、僕自身が信じていることを意味しているのです。

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