2009年11月15日日曜日

三谷幸喜作、演出ミュージカル「TALK LIKE SINGING」 オフ・ブロードウェーで開幕

三谷幸喜作、演出によるミュージカル「TALK LIKE SINGING」が、日本時間13日にオフ・ブロードウェーで開幕したようです。


SMAPの香取信吾さんが主演なので、その話題が先行していますが、オフ・ブロードウェーで日本のオリジナルミュージカルが上演されることは今回が初めてです。劇場も850名収容、約2週間の公演後、赤坂ACTシアターで日本公演を行うとのことで、流れが逆なのも今までになかったことです。

三谷さんのミュージカルというと、2000年、2003年に上演した「オケピ!」が有名ですが、その時も既存の役者さんが演じていましたし、後のWOWOW生中継の際に、本人いわく「既存のミュージカルの枠に囚われない画期的なミュージカル」と話していたように、構成も含めて大変面白いものでした。なお、2000年版で岸田國士戯曲賞を受賞しています。

「TALK LIKE SINGING」は、赤坂ACTシアターHPによると、出演者が4名とミュージカルにしては非常に少なく、日本語と英語が繰り返し演じられる一風変わった作り方をしているようです。三谷さんはストーリーテラーとしても第一線の方ですが、演劇的な実験もよく考えていますので、興味をそそられます。(日本公演も同じ演出をするかも含めて)

ミュージカルと言えば、音楽です。今回の音楽監督は、元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんです。香取さんとは、「慎吾ママのおはロック」以来になりますか。ピチカート・ファイヴは、1990年代に「渋谷系」といわれ、一世風靡したグループですが、デビュー当初は日本ではほとんど受け入れられず、むしろアメリカやヨーロッパでの知名度が高かったと思います。一番知られている曲はこれですね。

http://www.youtube.com/watch?v=NJ1vq_utNV0


来月はクリスマスですのでこちらも。

http://www.youtube.com/watch?v=t8iGzd1vbjM


香取さん以外の出演者は、三谷作品にはよく出ている中から他のミュージカルにも出演されている方を選んでいます。特に堀内敬子さんはストレート・プレイでも秀でた女優さんです。テレビでは、主役を演ずることはないのですが、大抵の舞台役者さんがそうであるように存在感のある脇役を好演しています。

「12人のやさしい日本人」(WOWOWで生中継されたもの)がアップされていましたので興味があれば是非。(三谷さんの作品はDVD化されることが少ないので貴重です)

http://www.youtube.com/watch?v=d6ad2fWxQhw


それにしても、三谷さんの創作意欲には感心します。テレビでの人形劇シナリオ、先日紹介した「なにわバタフライN.V.」と立て続けに作品を発表しています。周りがそうさせている部分もありますが、やはり本人次第ですからね。

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