2009年12月25日金曜日

夢を追いかけて

最近夕方以降にみえられるお客様が多く、話をしているといつの間にか閉廊時間を過ぎていていることがあります。もちろん、来ていただけることには感謝しながら、自然と話してしまうわけですが、あまり遅くまでいられると、逆にお客様に迷惑では無いかなと感じてしまいます。


昨日も3人の若い方が18:00前後にみえられて、結局20:00頃まで色々なことを話してしまいました。そのうちの一人は以前ブログにも「心から感謝」(8月11日)というタイトルで登場した姉妹の妹さんです。姉妹ともとても素敵で、カワイイ感じの女の子なのですが、彼女らは写真にはこれまで触れたことが無く、それでもファッションやアートには興味があり、自分も何か表現することをしたいと夢見ていると言っては、会期ごとに必ずギャラリーに来て、興味深く作品を見てくれていました。

お姉さんの方は、今年の夏に上京し、自分の将来の為に専門学校に通い始めました。それからは妹さんがひとりで来てくれていたのですが、昨日はアルバイトも無い日だったので、寒い中ギャラリーへと足を運んでくれたのです。今月姉を訪ねて東京に行った時に見た展覧会のパンフを見せてくれたりして、楽しく話をしている内に、実は私も2月に東京に行くことにしましたと語り始めました。

彼女には夢があるようです。詳しくは話してくれませんでしたが、それはそれだけでとても素敵なことだと思います。その為に、東京という場所を自ら選んだのですから、僕がどうこう言う立場ではありません。なので、その後は話を聞くことに徹していました。

不安よりも希望の方がはるかに大きいことを、その瞳に宿しながら語る姿には、純粋に美しさや尊さのようなものを受け、現実はもっと厳しく、切ないこともあるだろうけど、頑張ってほしいなと思っていました。それと同時に、身も知らず、年齢も倍ほど違う女性が目の前で僕にこんな話をしているなんてことは、普通のおじさんでは得られないことだろうとも感じていました。

2009年は僕にとって、出会いと別れが数多く訪れた年でした。そのひとつひとつが僕の財産であり、力を生み出してくれる源でもあるのです。

来年以降しばらくは会えないと思いますが、心から応援しますよ。

また、いつか素敵な笑顔を見せて下さい。

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