2009年12月29日火曜日

「ミエルヒ」

会期終了後のギャラリーは非常に閑散としています。何もない白い壁、それに残った釘の跡だけがそこにあった作品の痕跡としてあるだけです。今は大判作品を除く全作品の梱包を終え、本日発送の手配を取る状態です。今回は発送個所が2か所になり、大判の発送は年明けになりますので、それまでは壁に残しておこうと思っています。


梱包作業は夕方近くには終えたので、一旦部屋に戻り、一昨日深夜に録画しておいたテレビドラマを見ました。テレビドラマを録画することは滅多にないのですが、出演者や原作なんかをネットで知り、この時間帯の放送だときっと見逃すだろうと思い録画したのです。

HTB(北海道放送)制作のスペシャルドラマ「ミエルヒ」です。

HTBは年1回なのかドラマを制作、放映しているらしく、昨年は「歓喜の歌」というドラマを制作、全国ネットで放映、月間のギャラクシー賞も受賞したそうです。今回の「ミエルヒ」は、原作が今年劇団活動休止を決めたグリングの青木豪さん、主演はTEAM NACS 安田顕さん、その他に泉谷しげるさん、グリングのメンバーなどが出演していて、それだけで見てみたくなったわけです。

詳しい内容は特設サイトがありますので、そちらを見てもらった方がドラマ制作の思いや過程が分かると思います。

http://www.htb.co.jp/mieruhi/index.html
 
北海道を舞台にしたテレビドラマと言えば、「北の国から」を思いつく人が多いと思いますが、このドラマにはそんな広大な自然や際立って美しい光景が出てくるわけではありません。でも、その映像はトーンが普通のテレビ画面のそれとは違っていて、何か一枚一枚の絵のような雰囲気があり、それだけで美しいものでした。


主人公の気持ちにいくらか共感出来る面もあり、青木豪さんらしい部分も見られて、しみじみと見入ってしまいました。他の出演者もとても自然で、北海道に生きる人々を素直に演じていたように思います。父親役の泉谷しげるさんはほんんどあて書きですね。

今回は全国放映というより、いくつかの地方局が日時を替えて放送しますが、テレビ朝日でも来年の深夜帯で放送を決定したようです。地方局発信の番組は、その地方色が濃くなる傾向なので、なかなか全国区にはなりづらいのですが、こんような番組は色々な方に見てほしいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿