2010年1月9日土曜日

展示終了間近

中村ノブオ写真展の展示がほぼ終了しました。


今回の展示点数は41点と、過去の写真展よりも多めになっています。大判作品は1点のみですが、11×14、8×10インチサイズが、逆にスタンダードな写真作品として成立しているように思います。

もちろん、全て、モノクロ・ゼラチン・シルバー・プリントです。作品ひとつひとつの描写力、プリント品質は圧倒的で、写真本来の良さが余すことなく表現されています。会場の雰囲気や大きさを意に介さないような佇まいは、何か潔さすら感じさせます。

今回はそんな作品群を、2種類の会場設定で見ていただく予定です。前半はギャラリー内部を3つの部屋のような設定にし、それぞれの趣向に合わせた形で見ていただきます。後半は、広い空間の中で自由に見ていただけるような形にする予定です。

たぶん、好みは分かれると思っていますが、展示という表現手段の違いによる趣向は、自身の個展や発表の方法の参考にもなるものと思っています。また、昨今の作品の大型化はいたずらに見る者にインパクトを与えるような印象があり、時に息苦しささえ感じる場合もありますが、そうではなく、カメラアイとして日常の光景や人々が切り取られた情景を、そのサイズに近い形で表現された作品で再認識していただきたいと考えています。

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