2010年1月16日土曜日

雪化粧の朝、思ったこと。

昨夕から降ったり止んだりしながらしていた雪。


朝の光の中で、きらきらと路面を輝かせています。幹線道路にはほとんど残っていない雪も、ちょっと横道に入ると車の轍以外は一面白く化粧されているようです。今日は土曜日とあって、一般の会社は休みが多いので、しばらくはこの状態のままなのかもしれません。

今朝の最低気温は氷点下3度、予想最高気温が1度のようなので、夜は確実に路面が凍結するでしょうね。僕はまだ雪道仕様の靴を持っていないので、こんな日は歩く速度が極端に遅くなります。ましてやこの寒い中、自転車で動くほどの元気はないので、近くに行く場合は、のんびりと歩くようになるわけです。

そう言えば、3日前から自転車の後輪の空気が抜けてしまい、どうやらパンクをしたみたいです。以前も自転車がパンクした時に、しばらくほっておいた結果、そのまま乗らなくなった経験があります。その時は近くにあった自転車屋さんが、いつの間にか廃業していて、直すのが億劫になり、結局直さずに処分してしまいました。

その近くにあった自転車屋さんは、老夫婦が2人で開いていました。5年程前に一度パンクを直しに行った時に、一見して安物と分かる自転車を見ながら、親父さんがこの部品は良くないねとか止めが甘いんだよなとブツブツと言われたことがあります。その時は、なんだこの人と心の中で思ったりしたのですが、部屋に戻り改めて思うと、こんな職人さんの口調を久しぶりに聞いた感じがして、何故か嬉しくなった記憶があります。

約30年前、新社会人として会社勤めの頃、僕の周りは職人さんだらけでした。お付き合いする方々の多くがその道のベテランで、何も知らずに質問をする僕に対して、若輩者が何を馬鹿なこと言ってるんだという顔をよくされました。でも、次第に気心も知れてくると、とても熱心に、そして真剣にいろいろなことを教えてくれました。

現在はそんな時代ではないのかもしれませんが、そうではない部分も根強く残っているとも思っています。利便性、効率性だけでは計れない大切な何か、多分、人が見れば単なるこだわりに過ぎないようなものに惹かれる自分がいます。それは、やはり人を喜ばせたり感動させたりする物作りに携わる人々を、間近で多く見てきたせいなのかもしれません。

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