2010年1月20日水曜日

プロフェッショナル

このブログでも過去たびたび登場してくるテレビ番組に、「プロフェッショナル 仕事の流儀」があります。12月の初めに、今年の3月で打ち切りになるとの一部報道がありました。同番組でキャスターを務める脳科学者の茂木健一郎さんが東京国税局から巨額の申告漏れを指摘されたことが原因とされているようです。番組のキャスターはある意味番組の本質を具現化したものとして捉われる場合が多いですし、また現在、多くの冠番組が放映されている事を考えると、致し方ないのかもしれません。でもNHKなんだから、そのへんはもう少し検討してほしいとは思います。


昨夜もつい見てしまったわけですが、登場したのは移植外科医の加藤友朗さんでした。先週出演したIT技術研究者の浅川智恵子さんの時もそうだったのですが、その言葉や実際の行動を見ながら、単純にこれはすごいなと思わせるだけではないプラスアルファのキャラクターが必ずありますね。これは、多分その道の最前線で実際に従事している自負や責任のようなものが、有形、無形の姿として現れてくるからだと僕は思います。

よく、新人が何年か経ってようやくひとり立ちしてくるようになると、あいつもそれらしい顔になってきたねなんて言葉を上司なんかが言いますが、ひとつの物事を正面から見据え、打ち込んでいけば自然と変わっていくものです。それは、決して慣れといったものではなく、自分も気づかないまま体に沁み込んでいった記録や記憶の蓄積がそうさせるのだと思います。

昨夜の加藤さんの場合は、直接人の生死に関わり、しかもパーソナルな問題なだけに、よりその状況の大変さが伝わってきます。これは持っているスキルやそれに要する体力・気力だけでは、とても出来ることではないからです。

先ずは、コミュニケーションです。僕は、この意思の疎通というか向かう覚悟といったものをきちんと共有できるかで、この仕事の半分以上は終了していると感じました。後の半分は困難ではあるけれど、持っているスキルや経験値が解決の糸口を見つけてくれるものであるように思います。

それにしても、普段は会えなかったり、知ることが出来ないような凄い人が世の中にはたくさんいるのだと、この番組を見ていると毎回思ってしまいます。登場してくる人たちに共通して感じることは、とっても伝える部分を大事にしていること。



僕はどれほど、今の思いを本当に伝えられているのだろうか。

見るたびに、そんなことを、考えてしまうのです。

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