2010年2月27日土曜日

100%のパフォーマンス

ギャラリーには、屋外用TVアンテナとつなぐポイントがカウンター内に1つだけあります。これまでは、特に昼間にTVを見る必要性がなかったので、放っておいたのですが、オリンピックが始まってからは、ポータブルDVDプレーヤーをTVアンテナにつなぎ、やや写りは悪いですが、こっそりと見たりしていました。


昨日もそんな状況でフィギュアスケート女子フリーを見ていたのです。ポータブルですので7インチ程の小さな画面です。それでもリアルタイムで見れることが第一ですので、あまり欲張ってもいられません。

それにしても、フィギュア女子の3選手はよく頑張りましたよね。演技中も終了後のインタビューでも悔しさや喜びが体全体から伝わってきました。彼女らはアスリートであり、表現者でもあるわけで、4年に1度の大会、日本全国からの期待による耐えきれない程のプレッシャーの中、存分に自身のパフォーマンスを出していたように思います。

以前から日本人はプレッシャーに弱く、感情表現も苦手と言われていましたが、実際僕なんかもその通りです。大した人数でもない場所で話をする時でさえ、緊張して頭が真っ白になってしまいます。当日まで自分の中で段取りをし、この話の次はこれみたいに、繰り返し頭の中で行ったり、リハーサルしたりするのですが、いざ本番になるとそんなのはどっかに吹っ飛んでしまい、結局話したいことの半分も伝えられなかった事はたくさんありました。

彼女らと僕を比較することは、大変失礼に当たりますし、その次元も違うのですが、いずれにせよ実力を100%出し切ることはかなり難しいことです。今は、色々な選手から、本番の緊張を楽しむといった言葉が出てくるほどですから、そういった面ではずいぶんと変わってきていることは確かですが、僕らはそれが普段のトレーニングがあっての言葉であることを理解しなければなりませんよね。本番に強いと言われる選手でも、練習以上のパフォーマンスは出せないと思いますし、それを発揮できるほどの事をやってきているのです。

どの世界でも一流になればなるほど、周りは結果を求めてきます。でも、その陰では並はずれた練習や行動をしていることを、理解し、支援することが大事なことで、結果はおのずと付いてくるものと思ったほうが良いような気がします。

また、そんな人たちに、僕は惹かれるのだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿