2010年2月13日土曜日

人馬一体

今日からバンクーバーオリンピックが始まります。


オリンピック開幕に合わせるように、有力選手や注目選手がテレビ各局で紹介されているのを見ていると、それぞれの人がそれぞれのドラマを持ちながら、大会に臨んでいることが分かります。

アマチュアスポーツの場合、多くは活動する為の資金が大きな問題になっています。世界的スケールで活躍している場合でも、そのスポーツ自体の人気や注目度があまりない場合は、スポンサーも付かないことがほとんどです。オリンピックに出場するクラスの選手は、アマチュアの域をはるかに越えているように思うので、この辺はもっと公的に援助をしてほしいと思っています。

特に冬のオリンピックは、シューズやウエアを別にして、必ず道具を使っています。雪上、氷上で行うわけですから、普段の格好では出来ないわけです。テレビやメディアでも様々な用具の解説が行われていました。

よく目にするスキー板やスケート靴の多くは大手企業のものですが、普段目にすることのないリュージュやスケルトン等の用具は、中小企業や町工場で製作されていたり、その部品が使用されています。大企業による研究、開発は容易に想像出来ますが、直接利益に繋がらないと思われるトップクラスの用具製作が職人の技術で行われていることに驚いてしまいます。

今でも、日本の技術の域は世界でもトップだと思っています。その下支えをしているのが職人と言われる人々です。職人の技術を生かしながら、機械化や大量生産化し、世界トップの品質に上げていったわけです。

そんな人たちの真摯な姿勢や技術の結晶のような用具が、選手と一緒にオリンピックの舞台で披露されます。用具自体には感情もなく、ましてや生き物ではありませんが、そのひとつひとつにはそれを作り上げた人々の想いのようなものが込められていると思います。

昔から人馬一体という言葉がありますが、まさにそんな感じがするのです。

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