2010年2月20日土曜日

感動

昨日は男子フィギィアスケート高橋大輔選手の銅メダル獲得に、日本中が湧いていた感じですが、街頭でインタビューに答える人々からは口々に感動しましたとの言葉がありました。見も知らない人でもそうなのですから、関係者や家族の方々の喜びは想像以上のものだったと思います。


僕も実はライブで見ていました。最初の4回転で失敗した時に、やっぱり駄目なのかなとかなりネガティブな気持ちになったのですが、それ以降の演技に引きずらない姿は誰しもが感じるように感動ものでした。覚悟と潔さみたいなものがそこにはありました。

高橋選手の前に演技した織田選手の靴ひもが切れるアクシデントがあったので、余計そう感じたのかもしれません。何が起きてもおかしくないと分かった上で、目の前にあるひとつひとつを豊かな表現力でクリアしていく、その姿勢が心を打つのですね。

織田選手の靴ひもの件は、直前に切れていることが分かっていたけど、感覚が変わるのが嫌でそれを括りつけただけの状態だったと、本人がインタビューで答えていましたが、その感じはとても分かります。(気持ちとしてはですが・・・)

アスリートは技術、体力トレーニングの他にメンタルトレーニングを行っているのが、いまや常識になっています。常に自分を極限まで追い込みながら、日々トレーニングを行い、本番の数分間や一瞬に備えているわけですから、それにはメンタル面の充実や平静が必要なんですね。やはり人間は感情の生き物であるわけです。

感情を自己コントロールすることは、非常に難しいことです。何しろ結果が形として現れるかと言えばそうではなく、これもまた自分の感情の中で処理されるわけですから、これが正しいかどうかは本人さえも分からないのかもしれません。しかしながら、そんな感情の揺れの中、出来るだけ正しくいこうとする姿や行動が目の前で形となって現われることが、人々の心に伝わり、共感や共鳴し、感動と繋がることは間違いないのです。

昨日の高橋選手はそのことを見事に証明していたと、僕は思います。

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