2010年2月21日日曜日

記憶

オリンピックも前半の1週間が過ぎ、昨夜からハイライト番組が流れています。わずか1週間の間に起こった出来事が、遥か遠い昔の記憶のように感じるのは僕だけでしょうか。人は、歳を取るにつれて自然に記憶が衰えるものですが、不思議と昔の記憶の方が思い出されると言います。ごく最近起きた出来事を思い出せなくても、何十年前の出来事を強く覚えているような事です。


それは、客観、主観の違いが大きく影響しているように思います。大きな社会的な出来事も、自分との関わり方により記憶としての溝の深さが変わってきます。ある出来事が記憶として脳に刻み込まれる(物理的な意味ではなく)仕組みはよく分かりませんが、一般的にそのように思います。

また、同じ出来事であっても、当然ながらその印象は人によって異なるわけです。たとえば、ある人はその時期によく聴いていた曲があり、後にその曲を聴くとその時の出来事を思い起こすことがあります。また、その逆もありますね。

最近感じるのですが、僕の場合は、他の人と比べると記憶が薄いように思います。しかも、主観、客観問わず言えるのですが、だんだんとその時に感じた印象が靄に包まれるようにぼんやりとしてきます。果たしてそれが本当にあった事なのだろうかとさえ思う事もあります。

昔の思い出は遥か忘却の彼方へと流れ、今この場の瞬間しか覚えていないような事になってしまうような気さえします。過去は決して取り戻せないし、未来は誰にも分からないのであれば、それはそれで良いかなとも思いますし、先ずは今を考えることが第一との思いもあるので、余計そうなってしまうのかもしれませんね。

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