2010年2月26日金曜日

日本人として。

オリンピックも残り少なくなりました。今日は日本中で注目の女子フィギュアフリーが間もなく始まります。連日の夥しい量の報道で、いやが上にも注目しなければ、日本人ではないような錯覚を覚えます。


こんな時には、誰しも日本人としてのアイデンティティーを感じるものですが、普段はどうなんだろうかと思う事がよくあります。僕自身、自分が日本人であることを強く意識したことは、これまでほとんどありませんでした。仕事で海外に行っても、現地の彼らとの接し方も日本で関係している人とのそれと変わらなかったように思います。

確かに文化や習慣が違うので、時折現地では何でも無いことに面食らうケースはあります。これはまずいだろうと思ったりもしますが、その場で突っ込みを入れることはほとんどしませんでした。先ずは一旦受け入れた上で、果たして今それを正すべきなのだろうかを、日本人としての意識無しに考えてから、しかるべき行動に移すようにしていたように思います。

それが正しいやり方であったかどうかは分かりませんが、僕には合っていたやり方でした。情報のやり取りや仕事のサイクルが急激に早くなるにつれて、それぞれの判断に要する時間が更に短くなり、個々の決断力や判断力が問われるようになりました。しかも、それが早い人ほど仕事が出来るような風潮の中、僕のような考え方は古いのかなぁとも思います。

でもそれは、僕の中では日本人としての先入観を取り除いた上のことなので、少々考える猶予は必要でしたし、そういう考えをしていくと、次第に日本人だからという事にあまり意味が無くなってくるようにさえ感じます。そんなことも、日本人としてのアイデンティティーをあまり意識していない理由なのかもしれません。

さて、あと約2時間後に女子フィギュアフリーの結果が出ます。今日は素直に日本人としの気持ちを持ちながら、テレビの前で応援したいと思っています。

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