2010年3月5日金曜日

アートイベント

猫に目のような天気です。昨夜の冷たい雨が、今日はうってかわって穏やかな春のような暖かさです。路面はまだ黒く濡れていますが、昼ごろにはすっかり乾いてしまうでしょうね。


昨夜は、地元新聞社が主催する4月から行われる予定のアートイベント説明会があり、久しぶりに夜の街を歩いてきました。昨年から始まったこのイベントは、仙台にある美術館、画廊、ギャラリーといったアート関連を行っている業者と新聞社がタイアップして、アートをより身近なものとして、一般の方にも広めていこうというものです。

昨日の説明会の参加数は22業者、参加を呼び掛けた業者が約50社なので、半数程度集まった事になります。いわゆる地方都市である割には、意外に多いのかもしれません。

僕は新参者なので、様子見のような感じで説明を聞いていたのですが、結構お若い方もいらっしゃって、何故か嬉しくなりました。説明後の質疑では、予想通り協賛金についての意見が出ました。事を起こすには、必ずお金が必要になりますが、それを分かっていても、僕自身も正直なところ考えてしまいます。

アートは、飲食や日用品と違い、なにか良くわからないし、あっても無くても良いものとして捉えられがちなので、趣味の世界のように思われてしまいます。実際大昔には、パトロンの存在があり、アーティストの支援や擁護をするようなこともありましたが、今はほとんど無いといって良いと思います。

昨今の不況の中、ますます停滞して行くのではとの危惧はありますが、逆により身近なものとしてのアートの存在が求められているような気もします。キャッチコピーに癒しや安らぎといった言葉が頻繁に現われてきたのはこの数年ですし、たいていの人は潤いのある生活を望んでいるように感じています。

そういった意味では、イベント自体のあり方は間違ってはいないので、参加しようかなとの思いはあります。もうちょっとだけ考えます。

中村ノブオ写真展も今日と明日だけになりました。今週に入ってから来廊数も増えてきています。いつものように、じき終わってしまう寂しさがある中、重い扉を開けて入って来られるお客さんの姿が、僕自身の癒しになるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿