2010年4月12日月曜日

貴重な宝物

日本全国雨模様です。仙台もここ2日程は暖かく、春の訪れを体感し始めていたのですが、今日はうってかわって冬に逆戻りのような天気です。そんな雨音を聞きながら、早朝からマスターズを見てしまいました。polkaに起こされてしまったので、起きたついでに見てしまったわけですが。


タイガー・ウッズは4位でしたね。まだ本調子ではない姿が見られながらも、この成績ですから、やはりどれほどのものなのと感心させられました。日本のあるゴルファーは、スポーツ番組の中で、マスターズは常に攻めることを強いられ、守りに入るとパーも取れないというような内容の発言をしていましたが、これはコース設定を見ていると良く理解できます。

実に美しく整備されたコースで、見る側はその景観にほれぼれしながら見惚れてしまうのですが、選手にしてみればポイント、ポイントでしか攻め所が無く、それをはずしてしまうととんでもないリスクが襲いかかってくるのです。美しい女性にはとげがある的なもの(例えがどうも古すぎる!)ですね。

そんな中、イタリアの16歳の少年がアマチュアでありながら予選通過し、トータルでも4オーバーで終了したことは称賛に値します。少年の名前はマテオ・マナセロ君と言います。昨年の”The Open”でも、トム・ワトソンとペアリングしてプレイしている姿がありました。5月のイタリア・オープンでプロとしてデビューする予定ですので、石川遼君同様高校生プロとして活躍するはずです。

こうして、ゴルフのことを書いていると、さぞ本人はゴルフ好きなのかと思われがちですが、実はそうではなく、30歳を前にして止めてしまい、それ以来今までクラブを握っていません。ゴルフを始め、スポーツは自分の生身の体を駆使して、自分を表現しているわけで、プロであれアマチュアであれ、見るものに感動を与えてくれます。

それは、実はスポーツに限った事ではなく、普段に生活している中でも見られるものですが、スポーツの場合はより単純に直接感じられます。僕からゴルフを取り上げても、なんら支障はありませんし、生活に困るわけではありません。でも、それ自体に一生を賭け、かけがえのないものとして捉えている人は現実としています。そんな彼らの中で、ほんのわずかな人々が、僕たちに感動を与えてくれているのです。

そう考えていると、何か貴重な宝物のような感じに見えてきます。大げさにいえば、この時代、時間を共有出来ることへの感謝のようなものが芽生えてきます。そういう気持ちが、喜びや哀しさ、驚愕やはかなさといった情感に変わっていくのかもしれません。

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