2010年5月22日土曜日

夜の催し

昨日は月一回、恒例の催しで、8名程の参加がありました。初めての夜の開催で集まるかどうか疑問でしたが、植田正治さんの映像を観たりしながら、楽しい夜を過ごしました。久しぶりに来ていただいた若い女性を含めて、残った4人であれこれ話をしていたら、あっという間に時間は22:00を回っていました。ホント、有り難いことです。


僕にとっては、ギャラリーという場で、様々な写真作品を直にお見せして、作家の思いや考えを理解してもらえるよう分かりやすく話すことが役割だと思っているので、気が付くとそんな風になっています。話しすぎるほど、話してしまったような感じで、また、言いたい事をそのまま話してしまったと少し反省しながら、後片付けもしないまま、自室へと戻りました。

部屋に戻り、足もとで頭を摺り寄せてくるpolkaを踏みつけないようにしながら、冷蔵庫からビールを取り出し、ゆっくりとソファーに身を沈めました。適度に疲労を感じていましたが、それは嫌な感じでは全く無く、むしろ心地よいものでした。しばらく、テレビも付けないで、ぼんやりと明かりひとつだけ点いた部屋で、ビールを飲んでいました。

窓から見えるビルにはまだ煌々と明かりが点いています。中では、今、この時間にも仕事をしている人がいるのだろうなと想像していると、自然に僕も明日からまた頑張ろうかという気持ちが湧いてきました。

人との関係性がゆるく、曖昧な今だからこそ、その状況が居心地良いとしても、生身での人との繋がりはとても大事なんだと思います。過多な情報に取り囲まれて、それを逃すまいとして汲々として生きている事よりも、もっと大切なことがそこにはあるように感じます。

それって、多分、人が現実の中でこそ生きていけることの確証みたいなものなのかもしれません。夜の時間は人に色々なことを思い巡らせ、考えさせる傾向があります。それでも、決して感傷的な気分に浸っているわけではなく、昨夜は素直にそう思えたのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿