2010年5月29日土曜日

松本隆という人

今週水曜の夜に、NHK総合で放映された特集シリーズ「音楽のチカラ」を偶然見ました。少し遅く自室へ戻り、テレビをつけたところ、松本隆さんの姿が映し出されていたので、そのまま見入ってしまいました。松本さんは多くの方に知られている作詞家です。40年の作詞家活動の中で代表曲も数え切れないほどありますし、すでに巨匠の域ですね。


画面から流れ出る彼のぼそぼそと話す姿を見ていると、全く偉ぶったところも無く、大変な巨匠とは思わせない所があります。むしろ、何か昔からいる職人さんのようなイメージが、僕には感じられます。職業的に作詞家として活躍されていたのですから、常に一般的に受け入れられる作品を作り続けることを求められていたわけです。それ自体、作家として非常に大変なことだと思いますが、何故かその自然体でやんわりとした姿勢には、少し拍子抜けしてしまう感もありました。

それでも、見ていてとても感じたことは、長年の経験や積み重ねが無駄な部分をそぎ落とし、なんか良い年の取り方をしているなぁということでした。まぁ、今も現役で創作をしていることが、その源なんでしょうけど。

「はっぴいえんど」の頃の映像が見たくなって、YouTubeなんかで色々と探していたのですが、結局この映像がとてもよかったので、載せておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=lBHJHoVNDEQ
 
僕もいいオヤジですが、本当にいい大人ってなんだろうと、考えることがあります。僕たちの年代の人間が何かを残し、今の若い世代により良い環境(文字通りの自然環境といったことでは無く)を作ってあげなければとの思いは、大それたことではなく身近な部分として考えています。


松本さんのドラムを叩いている姿を見ていると、ますますそんなことを感じてしまうのです。

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