2010年5月15日土曜日

公募写真展”Sha-gaku”の準備をしていて思ったこと。

現在公募写真展”Sha-gaku”の準備をしています。と言っても、それほど混乱しているわけではなく、実際の展示や販売に関わる問題を再検討しているような感じです。初めての試みですので、その場でやってみなければ分からない部分はあるのだと思っています。


参加されるメンバーの方も、展示自体に経験がある方、無い方色々といらっしゃいます。ましてや、販売まではどなたも行っていないようなので、こちらからの注文があれこれとあり、少々面倒かもしれません。出来るだけ多くの方に見て頂ければとの思いが一番なんですが、それと同じぐらいに買っていただきたいとも思っています。

料金もポートフォリオ¥3,000、展示作品¥3,000もしくは¥5,000としています。キャリア等は考えていないわけで、少々乱暴なやり方です。そして、参加者の方にとっても安いと思われるのではないかとの心配もありました。

それでも、参加者の方々は、お客さん(他人)の手に渡ることを、かなり意識されています。このことは、通常のアマチュア対象の公募展では無いことだと思います。いわゆる良い作品(万人に認められるといった意味で)には、制作者がプロであろうがアマチュアであろうが、あまり意味を持ちません。まぁ、限られた人々に認められる場合でも一緒ですね。

この金額を高いか安いか、どう感じるかはお客さんそれぞれの価値観にもよってきます。ちょっとおいしいものを食べにいけたり、日常のちょっとした便利品を買えるような金額ですので、生活そのものに直結しないものにそれほどの対価を支払うだろうかとの疑問はあります。

僕自身、アート自体が生活に直結しないと思う部分はありますが、より身近な存在であって欲しいと思っています。それは、人は、この世の中で、あるものを見、体験した際に、感情に揺れを覚え、言葉や表情でその思いなりを表現し、物理的だけでは無い幸せを感じることが出来る唯一の生き物だからです。

昔から言われているように、幸せはそこにあるのではなく、そこに感じられるものであることと同じことだと、僕は思うのです。

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