2010年5月23日日曜日

"Sha-gaku" ~ 販売をするということ。

吉野和彦写真展も残り1週間になりました。外はあいにくの雨模様で、外出するのも面倒だとは思いますが、是非足を運ばれて見てほしいと願っています。広告、宣伝が行き届かないので、ギャラリー自体あまり知られていないのが非常に残念なのですが、せんだいアート散歩の効果もあってか、これまで写真に触れたことのないお客さんが来てくれるようになりました。


写真に対する認識は、まだまだ絵画や彫刻、版画といったアート作品と比較して、下に見られている傾向はあります。あまりにも身近で、携帯でも写真を撮れる時代ですし、フィルムカメラの衰退も相まって、写真自体の存在意義がアートとしてのそれよりも原点である記録としてのそれに戻っていってる感じがします。

web上のブログでは、そのほとんどは視覚的な記録の一部として取り上げられているわけで、数ある作品発表のサイトにしても、数多ある情報の中に埋もれてしまっているのが現状です。そんな流れだからこそ、自らの表現を現実のものとして、展示し、作品として発表することが求められているのだと、僕は思うのです。

6月に開催する”Sha-gaku”は、ひとつの指針のようなものです。参加するメンバーはアマチュアで、展示・発表に関しても経験が少ない方々です。僕は経験が無いからと言って、レベルが低いかと言うと、決してそうではないと思っています。もちろん、方法論としてさまざまな経験を積んだ方が有利であることは確かです。

今回は、展示作品とポートフォリオ作品を区別して販売をします。ポートフォリオ作品の一部はサイトでも販売を行っています。キャリアも無いアマチュアの作品を販売すること自体、正しいことかどうかは分かりませんが、見る人の心や体に直接感じられ、それに共感や感動を受けるのに、それがプロの手によるものである必要性は無いと思います。

購入されるという事は、単純に他人の手に渡ることを意味します。買った方はそれを部屋に飾り、毎日眺めてくれるかもしれません。そんなことを想像すると、制作する参加者はいやがうえにもその制作スタンスに変化がおきると、僕は思っています。(これは売るための作品作りとは違う部分のことです。)

なので、見られる方は是非、共感を受けた作品を手にして欲しいと願っています。

先ずは、こちらをご覧になられて下さい。そして、出来れば、実際に見て肌で、心で、頭で感じ、理解することをお勧めします。

http://kalos-gallery.com/exhibition/sha-gaku.html

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