2010年6月30日水曜日

深夜の決戦・・・ありがとう!

どれほどの日本人が深夜の戦いに眼を瞠り、そしてひとつのボールに一喜一憂したのでしょうか。ワールドカップ。様々なスポーツで使用される名称ではあるけれど、オリンピック以外に4年に一度開かれる大会として、世界中で認められているものは、昔からサッカーだけだと思っていました。そこで繰り広げられてきた歴史的な試合の数々、逸話にも劣らない程、試合後の選手たちの涙は輝いていました。


代表に選ばれた23人の選手たち。その中でピッチに立てる選手は、交代を含めても約半分です。一度も試合に出ることなく、大会を去る選手が多くいるわけです。そんな選手も含めて全員で戦い、もがいている姿は多くの人たちに感動を与えてくれました。もちろん僕も感動をもらったひとりです。

選手、スタッフとも非常に高い意識とモチベーションを持ち、お互いに違った個性のプロ意識を無用にぶつけ合うことなく、ひとつのチームとしてのたたずまいがそこにはありました。ひとりひとりが我先に日本を代表する選手としているのではなく、チームの一員として、任された仕事を実直にこなしていました。(決して悪い意味ではなく)

年齢やキャリアとかは関係なく、お互いを信頼し、常にフラットな感覚が選手の中に合ったようにも感じます。また、大人として何か斜に構えたり、変に気負ったりしがちな部分もなく、純粋にサッカーをしているなとの印象が、試合を重ねるたびに強くなっていきました。

おそらく、今回の大会を通して、選手個々には多くの教訓があったのだと思います。それは、見ている僕たちにも言えることなのかもしれません。

先ずはお疲れ様でした。そして、いちサッカーファンとして、心からありがとうと言いたいです。

2010年6月29日火曜日

また“Sha-gaku”のことですが・・・。

ここ数週間に渡り “Sha-gaku”のことばかり掲載してしまって、いささか食傷気味な方もいらっしゃると思います。それでもつい“Sha-gaku”について掲載してしまうのは、何も分からずに試行錯誤しながら、1年してきた思いや願望といったものをひとつ具体的に形にしたものだったからです。


この1年はプロの作家のオリジナルを紹介し、かつ出来るだけ直に触れる機会を作ることで、写真という誰もが作ることが出来るもので、さまざまな表現や感動を与えることが出来ることを知ってもらうことに集中していました。その為、ギャラリーとしての方向性というよりも、色々なジャンルや表現方法の違いによりその選択を行ってきました。(もちろん、ある一定の基準に従ってではありますが)

その結果として、お客さんもそれぞれの趣向や嗜好に合わせて見に来られるので、会期ごとに見えられる方は常に変化し、一定の固定客は案外少ないものでした。来られる方の80%程度は、自身でカメラを持ち、写真を撮られる方です。商業写真分野で活躍されている方も多くいらっしゃいます。そんな方々のほとんどは、表現の奥深さや明確なテーマ性、表現方法の面白さ等に感心されていましたし、それは予想の範疇ではありました。

そんな中で、この”Sha-gaku”の企画検討に入ったわけです。検討していく内に、もしかするとギャラリー自体の方向性や質のようなものを変えてしまうかもしれない企画だと思うようになり、少しの間ですが悩み、告知することを躊躇した時期がありました。結局は、僕自身、物事をあまりネガティブに考える方ではないこともあり、どんな人にも表現しそれを伝えてみたい願望はあるはずで、そんな人たちのサポートが出来るっていいんじゃないぐらいの気持ちで始めたのです。(自分なりに強い思いのようなものはありましたが)

予想通り参加者が集まらないことで、やきもきもしましたが、結果的にこの企画はやって良かったと思えるものでした。参加したメンバーは、おそらくはそれぞれの評価や結果を見つめ、また次のステップへと進んでいけると信じています。

また、これは単なる1周年記念企画とは捉えていません。現在募集をかけているClub ”Blossom”と共に、個人の表現・発表の場として皆さんに認識してもらえるようにしていきたいと考えています。自分ひとりではやれるだろうかと悩み、考えてる人は多くいらっしゃると思いますが、そんな人たちへの道標のようなものになっていければとも思っているのです。

自分が伝えたいこと、表現したいことを形とし、たとえ限られた人ではあっても、それが実際伝わり、評価を受けられることって、めったにあることではありません。いつの日かはと考えているうちに時間は否応なく過ぎ去っていくものです。

僕も含めて、ここから前に進めるかどうかは、結局は自分次第ですから、なかなか難しいところではありますが・・・。それでも、いろいろ考えてみても、実際やってみなければ分からないことばかりなのですから、先ずは自分の気持ちがどうしたがっているかが大事なのかもしれませんね。

2010年6月28日月曜日

公募写真展"Sha-gaku"を終えて

“Sha-gaku”が無事昨日で終了しました。最終日は生憎の雨模様となってしまいましたが、それでも多くの方が最後まで見にいらしてくれました。参加メンバーのほとんどが終了後の撤収も兼ねて来ていましたので、ギャラリーの中では人が絶えることなく、僕自身とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。


今回このようなアマチュア写真家による公募展を企画するに当たって、期待と不安が入り混じっていました。不安は、先ずホントに集まるのかということ。それから、違ったレベルの作品がお互いに悪い影響を及ぼして、写真展としての価値があるのかということでした。

一方、集客という点では、参加者の分だけ見に来る可能性があるので、これまでこのようなギャラリーに足を踏み入れたことのない方にも来ていただけるだろう、その中には作品を気に行って購入して下さるかもしれないという期待はあったわけです。

結果として、集客は普段の会期展と比較して約2倍程度となり、参加者自身驚いていたことですが、低価格とは言え、特にお知り合いではなくても作品を購入されたお客さんもいますし、参加料がその分で賄えてしまった方も実際います。

色々と反省するところもありますが、それでも充分に価値ある写真展だったと考えています。来られるお客さんの中には、もう次回の開催を望んでいる方もいらっしゃいます。僕も定期的に行うことを見据えながら、今回の開催に望んだわけですが、ひととおりの結果は出たと思っていますし、ちょっと落ち着いて見直しをしてから、次の展開にしたいと思っています。

参加された方々、そして見に来て下さった方々には、本当にお礼を申し上げます。

今後も、写真文化の可能性を皆さんと一緒にお伝え出来ればと考えています。

その為にお力を貸して頂ければ幸いです。

2010年6月27日日曜日

流れる曲とともに

写真展を楽しんでもらう一環として、いつもBGMを流しています。毎回、展示するイメージや作家の雰囲気や考えに合わせて、何にしようかと悩んでいます。僕自身はそれほど音楽について幅広く聴いているわけでもなく、最近ではCDも滅多に購入しなくなったりしていますので、今はやりの曲や歌手、グループなんかはまるで知りません。


おのずと昔好きで聴いていた人たちの楽曲を選んでしまうようです。お客さんの中には、音楽はどう選んでいるのですかとかとても合っていますよねとか言われることがたまにあり、そんな時はつい嬉しくなってしまいます。写真作品を見てもらうことが第一ですので、出来るだけその部分を阻害しないようには気を付けていますが、本当のところは個人的な好みと感覚だけで選んでいるのです。

“Sha-gaku”で流れているものは、以前ブログでも紹介した日向敏文さんの”ISIS2”というピアノソロアルバムからの曲です。昨日来られたお客さんに、もしかして流れている曲は日向敏文さんじゃないですかと言われた時は、正直驚きました。今では、ほとんど知られていないと僕自身思っていたからです。

今日が最終日ですので、取りあえずは聴き納めになりそうです。さまざまな個性で表現されている作品の数々、多様な展示表現の公募展ですので、どれかに合わせるといったことは考えませんでした。邪魔にならず、かといっていわゆるイージーリスニングではなく、サティーの作った「家具の音楽」みたいになれば良いなと思い、これを選んでいます。(そのままサティーを持ってきたのでは芸が無いので)


何気なく自然に入ってくる曲、そして、そこにある個性溢れる作品たち。

空間とともに楽しんでもらえたなら、それだけで良いのです。

2010年6月26日土曜日

最後の週末

“Sha-gaku”最後の週末です。いつもの企画展は、ほぼ2カ月の会期でしたので、あっと言う間に終わってしまう感覚があります。このまま終わってしまうのが、惜しいですね。何度も話しているようですが、”Sha-gaku”に参加して下さったメンバーは、どなたも個人的に知り合いではありません。それぞれが、それぞれの作品を持ちこみ、自分の表現を展示と言う形を通して、自分自身の現在ある姿を表わしているように思います。


全員他に仕事を持ち、忙しい毎日の中、プリントや額装、ポートフォリオ作成を行っています。おそらくは、この3カ月の間で、展示のことを考えなかった日は無いのではないかと思います。今回初めて使用するプリント用紙であったり、自ら額やマットを手配し、作業を行っているわけですから、時に不安を覚えることもあったのだろうと想像します。

それと、“壁一面ずつの自由な表現”が原則でしたし、僕が作品自体の見解を示すわけではないので、プロデュースなんてことはあまり考えていませんでした。もっと、作品同士の個性で、壁と壁が喧嘩し合ったり、何か枠から外れてしまっているようなものがあっても、それはそれで良いと思っていました。また、これはグループ展ではなく、壁面ごとの個展ですと、謳っているように、僕としては強く個を意識しています。この企画を行うことを考え始めた時に、ここだけは崩したくない部分ではありました。

偉そうなことは言えませんが、人ってそれぞれ違うわけだし、その違った部分を認め合うことから物事が始まるような思いを、ずっと持っています。許容というか寛容というか、そんなことかな・・・。自分自身の枠や世界だけに捉われることは、自分の自由度や価値観を狭めてしまうだけですしね。もちろん自分があっての話ですが。

話がずれそうですので、この辺で止めますが、”Sha-gaku”のメンバーは自らの個性を充分に発揮してくれています。見逃すと損をしますよ。

2010年6月25日金曜日

サッカー日本代表 グループリーグ突破おめでとう!!

サッカー日本代表がグループリーグを突破しました。2度目となるワールドカップ16強入りです。深夜3:30のキックオフから5:30の終了まで、日本の多くの人たちがPVや自宅のテレビの前で一喜一憂していましたね。僕もその中のひとりでした。


それにしても、誰がこんな結果を予想していたでしょう。国際大会で3点を取って勝つことなんて久しぶりというか、ほとんど記憶に無い程です。いつもは、追いつかれたり、逆転されないかと終了間際までハラハラさせられることが多いのですが、今回は非常に落ち着いて見られました。

何と言っても選手の気持ちが前面に表れている姿は、とても美しく、心揺さぶられるものでした。選手個々はかなり熱い思いを持ちながらも、非常に冷静にプレーしていたと思います。これまでの場合、そのようなプレーをしていても、なかなか表れてこない場合が多く、下手すれば消極的なプレーに見られがちなのですが、今回はそんな風には見えませんでした。

フランス、イタリアと前回の優勝、準優勝国がグループリーグで消えてしまった現状を考えれば、何があってもおかしくはないし、よくも勝ち点6を取り、勝ち上がったと思います。本番前の強化試合の結果を見れば、誰もがそう感じるでしょうね。ホント素晴らしいことです。

さて、決勝トーナメントは、4日後の29日午後11時、南米の雄パラグアイとの試合になります。今回のような深夜帯ではありませんが、しばらくは寝不足の日々が続くのかもしれません。(ウィンブルドンもあるし)ここからは一発勝負になりますから、試合がもつれた場合は気持ちの強い方が残っていくような気もします。(ランク関係なく!)

昨日はこの曲を聞いた後に、テレビの前にいましたが、さて次はどうしようかと考えています。(内容は関係ありませんが・・・)

http://www.youtube.com/watch?v=8Y4ski3LkTI&feature=related

2010年6月24日木曜日

美しい夕焼け

昨日は”Sha-gaku”参加者2人がギャラリーに来てくれて、色々と話をしていたこともあり、時間があっという間に過ぎて行ったような感じでした。一昨日の河北新報夕刊に記事掲載してもらったおかげで、問い合わせの電話も何本か入りました。また、17:00以降、仕事帰りに訪れてくれたお客さんもいましたので、終了までの時間がいつもより早く感じられましたね。ホント、有難うございます。


そんな1日を終え、実家へ自転車で向かっていた途中、一人の女性が空に向けて携帯電話をかざしていました。一目で写真を撮っていることが分かりましたので、その先を見たところ、空にはまるでパステルで描かれたような夕焼けがありました。

自転車の速度を緩め、周りに注意しながら、僕もその夕焼けを見ていました。時間はすでに19:00をまわり、少し前ならすっかり日が暮れていてもおかしくない時間なのですが、昼の名残を惜しみながら、最後の明るさを保とうとしている様子でした。ビルの谷間に見えるいくらか緑がかった青色の上に、白い雲が4つ程層をなし、その間からピンクとオレンジの中間のような色合いが漏れています。そこから上はまた緑がかった青色が広がっていました。

秋の燃えるような夕焼けの景色ではなく、全てが淡いトーンに包まれた一種幻想的とも言えるような夕焼けです。家路へ急ぐ人々は、そんな夕焼けの存在に気付いていないかのように、歩みを速めています。僕は交差点の歩道の隅に自転車を止め、写真を撮っていた女性がその画像を身近の人に見せながら、美しい情景の仔細を話したり、あるいは自分のブログへ載せたりする様子を勝手に想像しながら、ぼんやりと夕焼けを眺めていました。

自然のあるいは日常で作りだされる一瞬の美しさや圧倒的な景観は、それ自体、見たまま、感じたままの姿で写真として切り取ることは、非常に難しいことだと僕は思います。今、ここで言葉として表現していても、その時感じたことのどれほどが伝わっているのかも疑問です。

だったら、写真を撮ったり、またその写真自体を言葉として説明する必要性なんかないよね、ということに繋がってしまいそうです。撮る側、見る側それぞれが写真と言うひとつのもの(あるいはまとまり)に対して、様々な解釈や感じ方をすることに何ら異論を唱えはしません。むしろ、そんな中にこそ表現の可能性があると思っています。

夕焼けからだいぶ話がずれてきました。まぁ、それにしても、昨日の夕焼けはそれ程美しく、わずか数分間のはかないものでしたが、とても素敵なひとときだったわけです。

気付かせてくれた女性に感謝ですね。

2010年6月23日水曜日

サイレンの音で目覚めた朝

今朝早く、久しぶりに消防車と救急車が出動するサイレンの音に起こされました。ビル自体が約30年の築年数なので、一枚サッシで防音自体考えられていない事情もありますが、目覚ましには充分すぎる音量です。


このビルを自室として選んだ理由は、先ずはペット可物件で、充分な広さがあり、比較的安かったし、実家とも徒歩圏であったからです。まぁ、休みの1日だけ仙台に来て、その日に5件程の物件を見て決めてしまったのですから、作りとか周りの状況なんかはほとんど目に付かなかったわけで、引っ越してきたその日に消防署が2つ隣にあることを知りました。

近くに消防署があれば、火事や事故の時にすぐ来てくれて便利かなぐらいの気持ちだったのですが、当日夜に早速サイレンの洗礼を受けました。polkaは、慣れない新居の片隅で隠れるようにいたのですが、その時には窓ガラスの方に近寄り、外を眺めていました。今では、どこ吹く風のような心持で、一切興味を示しませんし、驚きもしなくなりました。

僕も当初はこりゃうるさくて、深夜起こされることもあるなと思っていたのです。それでも慣れと言うのは恐ろしいもので、次第にその感覚も薄れてきて、サイレンの音で夜中に起きることはほとんど無くなりました。

この数日は、出動回数が少なくなってきたなと感じていた矢先でしたので、今朝は久々に目が覚めてしまったようです。何はともあれ、出動回数が少ないことは良いことですし、僕自身救急車のサイレンには良い記憶が無いので、今程度で収まって欲しいと思っています。

ところで、出動しない時に消防隊員の人は何をしているか知っていますか。僕も全てを見ているわけではないし、内勤の状況は分かりませんが、よく裏の空スペースや表側で訓練をしている姿を見かけます。それと、小学生の社会見学をしていることもあります。

小学生の社会見学は別としても、いつ出動してもおかしくは無いので、一定の決まった形で訓練を行うことは少ないのかもしれませんね。その時に備えてということもあるし、救急や使用する器具なんかも年々進化しているのでしょうから、その知識や技術の習得もしなければなりません。

当たり前ですけど、訓練で出来ないことは実際の現場では出来ません。頭や机上でのシミュレーションには限度がありますし、細かい部分でのリスク管理でも必要なことです。でもこれって、決して命に関わる消防隊員に関わらず、全ての人に言えることなんですけどね。

2010年6月22日火曜日

休日という名の1日

昨日は少しはゆったりと過ごそうと意気込んで、朝のブログ更新からすぐに自転車を飛ばして、銀行やら役所回りを済ませ、帰り際に1店に立ち寄り、次回の木戸孝子写真展案内状を置いてもらい、昼直前に一旦ギャラリーへ戻りました。


それから、画材屋さんに電話をしてみると、注文していた額とマットが出来ていて、これから持ってきてくれることとなり、それまでの間、PCの前で色々と情報を検索していました。ほどなく、画材屋さんの若い店員さんが品物を持ってきてくれたので、確認後受取、お昼ご飯にしました。その時はすでに13:00を回ったところでした。

お昼ご飯を取り終えると、急ぎではなかったのですが、今来たマットに作品を留め、額装作業をしました。これが結構神経を使うもので、何度しても時間がかかります。ようやく、3点の額装を終えて、それぞれの作品を確認し終えたのが、16:00過ぎでした。そうして、ようやく一息入れられると思いながらも、メールやら資料やらの準備に取り掛かってしまい、気付くとすでに夕食の時間へと突入する頃となっていました。それからは、今はお決まりのサッカー観戦と昨夜から始まったウィンブルドン・テニスを少し見てから、眠りに就いたわけです。振り返ってみると、何だ、この休日はと思えるようなもので、ちっともゆったりしてないよなと認識しながらも、やることやったのだからと自分を自分で慰めているわけです。

ある時期から僕は、今出来ることはその時にしてしまおうという一種脅迫観念めいた行動パターンを取るようになっていました。その頃は、考えられない程仕事が忙しく、連日ただ寝るだけの為に部屋へ戻り、休みもほとんど取れない状態でした。そんな中でも自分のしたいことはあったので、それこそ寝る間も惜しみ、少しでも時間があると飛び出して行くようなことをしていました。

今はその頃に比べると、あまりある程余裕があるので、そんなにいっぺんに行わなくても良いのですが、何故かそうしてしまいます。でも、そんな行動パターンについて、僕自身はいいかなと思っています。経験的に、後でやればいいやとか次の機会にとか思ったものの中で、果たしてそれを行なえたかと言えば、そうではないことが多いし、しかもそれが出来なかったことに後悔している場合が少なくないからです。

そして、いつの日にはとかもう少ししたらとか思っているだけでは、決して現実化出来ないことを経験的に知っているからかもしれません。言葉を変えれば、希望や期待や結果がそちらの方から歩み寄ってくることはほとんどないと言うことですね。

なので、今やれることは今行動してしまおうという気持ちになってしまうのです。もちろん、失敗もあります。時期尚早と人から非難されることもあります。でも、結局は全て自分に帰ってくるわけですから、自分で事を起こした方がより自然であると思えるのです。

2010年6月21日月曜日

久しぶりの休日?

今日は何か久しぶりのお休みといった感じです。5月に東京へ観劇に行ってから約1カ月になりますが、遥か遠い昔のような気がします。その間も、“Sha-gaku”や”Story”企画の準備やらで、ほとんど休みらしい休みも無く動いていたので、余計そう感じるのかもしれません。


僕自身、文章を書くこと自体、得意な方ではないので、このブログやサイト、その他企画草案等を考え、文字にすることに時間がかかります。ブログも約1年になりましたし、一日一介のペースをほぼ崩すことなく更新が出来ているのは、自分でも信じられないことなのです。

まぁ、それゆえ書き方そのものが上達しているかと言えば、全くそうとは思っていなく、毎回どうしたら分かりやすい表現になるかを自問しながら、無い知恵を絞っているのが現状です。しかし、そんな毎日の印のようなブログの積み重ね(繰り返し同じことを書かないようにすること)が、日々のちょっとした変化(気持ちの上での)を気付かせてくれる場合があったりもするので、とてもパーソナルな部分であってもそれはそれとして良しと思ってもいます。

また、オープン以来、2カ月単位の企画展を行ってきたので、それよりも半分の会期で準備を進めている現状にまだ慣れていないのかなとも感じます。自分ひとりで全てをまかなっている為、営業時に外出は出来ませんし、PCの前での作業もおのずと増えてきますのでちょっと煮詰まったりしたときの、気分転換のようなものが不足気味になります。

以前はそんな部分を、ギャラリーや美術館へ行き写真や絵画を見たり、芝居を観たりと非日常的な空間で、良い意味で現実逃避させるようなことをしていました。今はと言うと、非日常の空間の中で一日を終えた後に、自室の日常へと戻り、ぼんやりとpolkaの背を撫でつけている時になんとなく安堵感を覚えることがあります。他人から見れば、そんなことでと思うかもしれませんが、言葉を交わせない分余計そう感じさせるのかもしれません。

そんなわけで、今日は用事をさっさと片付けて、少しだけのんびりしようと思っています。”Sha-gaku”も残り1週間になりましたし、見に来ていただける方にも少しでも心に余裕を持って接したいと思いますからね。

2010年6月20日日曜日

惜しかったです。

惜しかったです。えぇ、勿論サッカー日本代表のことです。優勝候補でもあるオランダ相手に、0-1ですから上出来でしょう。少ないながらも、攻めの形も作れてましたしね。負けは負けだと結果のみを語る人はいるでしょうが、あの大舞台でいける可能性が見えたのですから、立派なものだと思います。


さて、次のデンマーク戦が本当の意味で力が出せるのかどうかになりますが、キックオフは日本時間で25日、深夜3:30です。翌日と言うかその日は金曜日ですから、大抵の人は仕事や学校で、朝から眠い目をこすりながら動き出す様子が目に浮かびます。
会場で見たらもっと感じられるのでしょうが、リアルタイムで得られる感動は、後々のダイジェストや録画放送でのそれとはやはり違います。ドキドキ、ワクワクといった感情が瞬間、瞬間で得られますし、切り取られた特定の時間を他の知らない人とも共有している感覚がどこかにあるからなのかもしれません。

日本全国の人がサッカーに興味があるわけでもありませんし、深夜3:30にテレビの前で観戦する人がどれほどいるのかも分かりません。それでも、多分僕は見ちゃうんだろうし、そんな人たちが想像以上に多くいるんだろうなとも思います。

そう考えるだけでも、とても楽しくなってくる自分を感じます。人の価値観とか好奇心って、自由であり、本来意味や意義のようなものを求めてはいけないものなのかなと感じる時があります。その反面、楽しいだけでいいのかいと自問したりもします。また、人ほど複雑な生き物はいないですから、より複雑になるようなことはせずに、もっとシンプルに出来たらどれほど生きやすいのかとも思います。(なかなかそうもいかないのですが)

なんか、話が飛んでしまいましたが、こうして書いている最中に、やっぱり応援しながら見ようという気持ちが強くなってきました。
それは、何かサッカー以外のことも見えるような気がするからです。

2010年6月19日土曜日

写真とともに夜は更けていく

昨夜は月一回の催しをした後に、”Story vol2”参加者と打合せを行っていました。エディティングや展示構成を検討している内に、いつしか時間は23:30頃になってしまいました。普段はこの時間までギャラリーにいることがないので、ギャラリーを出た時の夜の雰囲気は何か新鮮な感じでした。


金曜の夜といっても、この辺は繁華街からは少し離れているので、人通りもそれほど多くなく、とても静かな夜です。表にある小さな看板の照明は、セットした時間よりずれているにも関わらず、相変わらず光っていました。(以前からの看板なので、もしかしたらセットを間違えているかもしれません)

仙台では、写真を撮る方は多くいると思っているのですが、何故か自身の作品を持ちこんでくるケースがほとんどありません。これは、まだ1年程度で知名度も実績も伴っていないギャラリーに見せても仕方ないということもありますが、僕自身とても残念なことのひとつです。

“Sha-gaku”や”Story”といった、いわゆる公募的な企画が進んでいることあり、ようやく見させてもらう機会が増えてきました。昨夜もそんな内容の夜だったわけです。見ている数は非常に少ないのですが、こちらでのレベルはそれほど低いものではありません。

人から評価や感想を聞くことは、非常に勇気あることなのですが、それでも表現し、何かを伝えたいとの気持ちがあるのであれば、ごく当たり前の行為だと思います。これは、一般的な社会や会社でのプレゼンと一緒です。むしろ、こちらの方が、自分自身だけでは済まされない点で厳しいかもしれません。

現在、このような商業ギャラリーでは、作家の持ち込みに対してはほとんど対応していません。でも、僕自身は、新たな発見も含めて、積極的に見てみたい気はあります。むしろそのような人たちを待っているといっても良い程です。

取りあえずは、もっと知ってもらい、足を運んでもらうのが先ですね。

2010年6月18日金曜日

鬱陶しい梅雨空ですが・・・。

テレビを付ければ、サッカー日本代表の話題で持ちきりで、明日のオランダ戦を前にして、少々食傷気味になってきているのは、僕だけでしょうか。それにしてもワールドカップってやはり世界最高峰と言われるだけの大会ですね。他の国の試合を見ていても充分楽しめます。初戦はどこも大事に戦っていたような印象でしたが、スペインがスイスに敗れたのはちょっと驚きでした。


何が起こるか分からないのが勝負の世界と言われますので、ここで明日オランダに勝ってしまったらマスコミ・メディアは今以上にすごい勢いで取り上げるのでしょうね。これもまた、日本人らしい、いや人間らしくて良いとは思いますが・・・。

大相撲も大変なことになっているし、プロ野球も交流戦でパリーグがトップからずらりと並んでしまったし、何かにわかには信じられないようなことが次々と起こっているので、明日は期待したいと思っています。

今夜からしばらくは雨模様が続くような天気予報で、集客が減るのではないかと心配ではあるのですが、まぁそれも致し方ないことです。誰しも雨の日は外に出たくなくなるものですから。

そんなわけで、ギャラリーを訪れた際は、サロンのようにのんびりとした時間を過ごして欲しいと思っています。少し日常とは違った空間で、鬱陶しい梅雨空を忘れるようなひとときを感じていただければ、それだけで良いのです。

2010年6月17日木曜日

昨日は、北海道東川町在住の写真家 飯塚達央さんがギャラリーに訪れて下さいました。もともとは、”Sha-gaku”に参加された小出さんと江口さんのお知り合いで、僕自身は初対面でした。小出さんと江口さんにしても、今回”Sha-gaku”を通して初めて知り合ったので、やはり世間の狭さと縁を感じつつ、素直に大切にしなければと思います。


飯塚さんは大阪生まれの41歳で、写真家としてはまだまだ若い方です。小出さんらと話をしている様子を窺っていると、非常に気さくで率直な方のように思えました。(実際、お話をするとそうでしたが)4月から5月にかけて、東京、福岡で写真展「白い夜」を開催し、大変盛況であったと聞いていました。短い期間に、2か所で個展開催とは、並大抵のことではありません。もうそれだけでも称賛に値します。

ギャラリーへ持ってきていたオリジナル・プリントも見せていただきましたが、銀塩プリントで写しだされた雪の質感や光に照らしだされる情景は何か現実感を遥か遠くへ追いやる程美しいものでした。ただ、僕は写真作品を前にしてしまうと、思ったこと、感じたことを言葉選ばずに話してしまう傾向が強く、初対面でありながら非常に失礼で的外れなことを言ってしまったかもしれません。飯塚さん、ホント、済みません。

19:00にギャラリーを出て、4人で食事へと行ったのですが、小出さんには大変世話をお掛けしてしまいました。本来は僕がご招待しなければいけないのですが、わざわざ車でみえられて、いろいろと案内をして下さいました。江口さんにしても平日にも関わらず、福島から来ていただいたこと、感謝しています。

それにしても、”Sha-gaku”には、不思議なことにいつもより他県や遠方から来られる率が高いようです。(昨日も江口さんの知り合いではないようですが、福島から若いご夫婦が来られました)参加者のお知り合いということも中にはありますが、それだけではないような気もします。

このような公募の写真展はあまりお目にかかれないことは確かです。参加者は基本アマチュアの方ですから、ブランド力や知名度と言った点では、低いものです。まぁ、その作品や展示の良し悪しはお客さんが判断することなのですが、僕自身、とても良くできた写真展だと自負しているところはあります。

今日でちょうど中日です。芝居じゃありませんけど、千秋楽まで徐々にお客さんが増えてくれないかなと期待しています。

2010年6月16日水曜日

さまざまな人との繋がりの中で。

昨日は、木戸さんが河北新報夕刊に紹介されていました。実は、昼間にその記事を書いて下さった記者の方がギャラリーに来られて、現在行われている”Sha-gaku”についても掲載して下さるとのことで、取材を受けました。もっとも、木戸さんの記事とは違って、小さなものだと思いますが、とても有り難いことです。


夕方に、新聞を見たという方から、ギャラリーの所在を確認する電話があったりして、是非とも多くの方々に見ていただき、木戸さんの世界に触れてほしいと改めて思いました。外はあいにくの雨模様ですが、今日もわざわざ北海道から写真家の方が見に来られる予定です。色々な繋がりの中で、少しずつでも広がっていければいいなとホント、素直にそんな気持ちです。

そんな思いのひとつが、先日発表したClub ”Blossom”なんです。写真を撮られる多くの方は、カメラ好きであったり、写真そのものが好きであったり、撮る対象に興味があるとか始めた理由はさまざまあります。好きな女性や子供の姿を撮りたくて、なんてことも動機としてあって良いわけです。

また、昔から出来た写真には、自分自身が表れるとも言われています。対象が自分自身ではなくても、そこに写っているものや色彩(モノクロも含めて)の雰囲気に、否応なく自分が投影されているようなことです。それは個性でもあるわけで、同じ被写体を撮っていても人それぞれの表現が異なるのと一緒なのだと思います。

そうした写真の数々を、一連の作品として発表してみたいと思っている方は、数は少ないかもしれませんがいらっしゃるのではないかと感じています。僕は、撮る行為、そして結果として撮られたものは、全て、自分自身や他の人に何かを伝える(記録することも含めて)ためのものだと考えています。

現在は、表現・発表の姿が色々と選択出来るようになってきています。しかも手っ取り早く、簡単に、情報としての発表が可能となっています。でも、それでいいのかなとも、正直なところ考えてしまうのです。だからこそ、現実のものとして、撮っている人の姿が見えてくるような、そんな表現・発表をしてほしいとも思うわけです。

Club ”Blossom”は、そんな人たちをひとつの繋がりの中で、あくまでも個の表現を目指すことを一番としています。しかもこれは、特別な人(作家や仕事として写真との付き合い方をされる方)の為へのメッセージではありません。信じている何か、いま感じていること、不安であったり、あるいは幸せであることを、もし誰か(身近な人でも構わない)に知って欲しい、伝えてみたいとの気持ちがあれば、それを形にしてみることって、素敵なことじゃないかなということです。

是非とも、この機会に一歩踏み出してほしいなと心から思います。

2010年6月15日火曜日

サッカー日本代表が勝ちました!!

サッカー日本代表が勝ちました!! テレビでは朝早くからその話題で持ちきりでしたね。8年振りの勝利でしたし、ここしばらく強化試合の出来を見る限りでは、ホントにやれるのだろうかと思っていた人は多かったと思います。


昨夜遅くから始まったこの試合を、僕もテレビの前で見ていました。序盤から両者とも慎重な試合運びで、ちょっと眠くなってきたところで、得点が入りました。思わず、よしっとは思いましたが、それでも意外な程冷静に見ていました。4年前のオーストラリア戦の事もあったし、まだ前半だしねと思うと同時にこれで試合になるなとも感じました。

それにしても、昨日の選手は気持ちが空回りせずに、体に表れていたように感じました。おそらくそう感じたのは、僕だけではなかったはずです。理由はいろいろとあるのでしょうが、体力や技術よりメンタル面の影響を強く感じた試合でした。もちろん、そういった個々の力を組織として活かせたことが、昨日の勝利に繋がったのだと思いますので、岡田監督が得点シーンで笑顔を見せたのも非常に理解出来ます。

サッカーの監督って、すごくシンボリックな存在だと、常々感じていて、野球やアメフトとか他の競技にあるようなタイムアウトもないし、グラウンドに一緒に立って直接指示出しも出来ないので、結局は選手個々がどれほど常日頃指導してきたフォーメーションや組み立てが出来るかになってくるわけです。

岡田監督は決してマラドーナにはなれないし、監督経験や実績を世界的レベルで評価してもまだまだと言えるのですが、プロの意識としては非常に素晴らしいものがあると、僕は思っています。目標ベスト4と、途方もない夢のようなことを言っているようでありながら、実際そんなことを口に出す人は今までいなかったわけですから、何故かそんな思いに僕たちも乗ってみようかと考えたりもするわけです。

まだ、1戦が終わったばかりです。予選があと2戦、ベスト4まで残るとすると、さらに3試合。どこまで僕たちを楽しませてくれるかは分かりませんが、地球の裏側で1個のボールを巡って力以上の力で持って動き回っている選手を応援したいと、改めて感じさせてくれた試合だったように思います。

2010年6月14日月曜日

ダダ漏れの会場ライブを終えて。

昨日は、ダダ漏れの会場ライブを行ったのですが、思ったより声は拾っているようで、何人かからその旨のメールが来ました。(映像は眠かったですが)現在の動画配信は結構高画質のものが多いので余計そう感じましたね。お客さんを始め、映像配信していることをほとんど意識していなかったので、変な話が聞き漏れてしまったかもしれません。まぁ、それもダダ漏れだから仕方ないかと言う事で、ご容赦願いたいと思っています。


ギャラリーにはいつもと違い、参加された方のほとんどがいましたので、普段のギャラリーの雰囲気とは少し違っています。僕は僕でパソコンをあちこちへと移動しつつ、お客さんの対応なんかもしていたので、あまり落ち着いてもいられませんでした。お客さんも普段より多めに来ていただけたので、参加者の方にとっても、直接話が出来る面白い経験だったのではないかと思います。

それにしても、参加者に関係する方とはいえ、わざわざ岩手、秋田、福島からお見えになっていただき、ホントに感謝しています。こんな小さな個人ギャラリーを訪ねて、遠路はるばるですから、何か申し訳ない気がします。閲覧してくれた方も延べで40人程度でしたが、それでも見てくれる人がいるんだと素直に感じてしまいました。今度は、是非ギャラリーでお会いしたいと考えています。

また、昨日お見えになったお客さんの中には、この企画展の参加者同士が全く見も知らない人であることを少々驚いていた方もいらっしゃいました。そうですよね、こういうグループ展の様相は知人同士であったり、何か決まったテーマの元で行われる場合が大抵ですので、こんなバラバラでそれぞれに個性ある作品が並ぶことは珍しいのです。しかも、1点、2点といった展示ではなく、ひとつひとつがまとまりを持っているのですから、余計そんな感じに捉えられたのではないかと思います。

それでも、全体の印象としてはある意味まとまっていて、見る側にすんなりと入り込んでくるような感じでもあるので、お客さんはいつものように長めにいらっしゃいました。参加者の方には、以前から、「お客さんの中には2時間程度いらっしゃる方もいますよ」と話していたのですが、少しは実感してもらえたのではないかなと思ってます。

さて、何かもうやり終えた感が漂ってきそうですが、まだ3分の1が終了したばかりです。
今朝の様子は、梅雨に入りそうな気配です。

是非、是非、早めに見にいらして下さい。

2010年6月13日日曜日

ダダ漏れ会場ライブ当日

今日は、ダダ漏れの会場ライブを予定しています。どんな感じになるかは、僕自身想像も付きませんが、それにしてもほんとに簡単な機器だけで、生で映像を配信出来ることって、とても考えられないことでした。昔はテレビ電話の時代が来るようになると話題に登り、実際そんな電話も出現しましたが、いつでも誰でもと言うわけではないような状況だったので、なかなかその機器自体の普及は進まなかったのが現状だったように思います。


でも、ネットの世界はそれを遥かに凌駕してしまい、画像にそれほどの品位を求めなければ、今の環境に簡単なカメラをセットするだけで、それを可能にしてしまいました。映すだけなら、意外なほど簡単に出来てしまいます。後は、その活用がどれほど進化するかなんでしょうね。

といっても、今日は初めての試みで、途中途切れてしまわないかとか、いろいろと不安感一杯なんです。オリジナルを見てもらう為のこんなギャラリーが、その模様をライブで流してどんなメリットがあるの、見る人なんかいないよと言われそうですが、まぁ、何かやってみたかっただけなのかもしれません。

何でもそうですが、始めは自己満足的なものからスタートするものだと、個人的には思っていて、先ずは楽しめるかどうかがその判断基準になるのかなとの考えもあります。なので、多少のハプニングは承知の上でやりたいと思っています。

それでは、また後ほど。

2010年6月12日土曜日

6月15日河北新報夕刊に注目です。

7月に”Story vol.1”企画として木戸孝子写真展"The Ordinary Unseen"が開催されます。


その作家でもある木戸さんが、6月15日(火)河北新報夕刊で紹介される予定です。木戸さんの人となりや作品制作の思いなんかが掲載されるのだと思っています。(記事内容を拝見していないので確かなことは言えないのですが・・・。)

木戸さんとの初めての出会いは、昨年12月でした。ちょうどその時行っていたハービー・山口写真展を見に、ギャラリーを訪れてくれました。二眼レフのローライを首から下げて、重い扉を開け入って来た少し小柄な姿に、引きつけられたのを覚えています。今でもそうですが、二眼レフを下げている人はとても珍しいですからね。

名刺代わりにいただいた一枚のポストカードのイメージを見た瞬間、「もしかしたら、木戸さんをこのギャラリーで紹介するようになるかも・・・」と直感のようなものが頭をよぎりました。それから、ギャラリーには何度かお見えになっていたのですが、実際そんな話はしていませんでした。

そうこうしている内に約半年が過ぎようとした5月の始め、吉野和彦写真展に来られました。やっと写真に向き合える環境になってきたので、作品を見てほしいと仰いました。それから、とんとん拍子に話が進み、今回の個展開催になったのです。もちろん、作品自体の良さが一番の決め手ではありましたが、やはり、タイミングがうまく合った感じですね。

木戸さんは自分自身に正直な方です。それが作品として表れてきているように僕は感じています。やや遠慮がちですが、きちんと自分の頭の中で考えてから、謙虚ながらも自分の意見を話す姿を見ていると、木戸さん自身が持っている芯の強さを感じます。

もし、新聞を手に取る機会がありましたら、是非読んでいただけたらと思います。

2010年6月11日金曜日

今日からサッカーワールドカップが開催ですね。

今日からサッカーワールドカップが始まります。今年は冬季オリンピックも開催され、そしてサッカーワールドカップという4年に一度しか開かれないものの中でも、超メジャーな大会が見られる稀な年ですね。僕はスポーツ全般が好きなのですが(勿論いまは見るだけですが)、サッカーは小さい頃部活をしていたこともあって、思い入れはあります。


冬季オリンピックは個人競技が多かったので、日本代表であっても一個人を応援している感じでしたが、ワールドカップはチームとしての日本代表ですから、まとまりとして応援出来るのが良いです。それにしても、こんな大舞台、しかも代表に選ばれることすら困難極まりない状況で、予選3試合で終わってしまっては辛いですよね。

ここは、岡田監督が目標として掲げているように、ベスト4まで残って、一試合でも多く戦っている姿を見たいです。相当に厳しい夢のような話かもしれませんが、可能性が無いわけではないのです。僕もテレビの前で応援しながら、一喜一憂したいと思います。(憂はあまりしたくないのですが・・・。)

さてと、話は変わりますが、13日(日)に行う予定の”Sha-gaku”ダダ漏れ会場ライブ配信ですが、時間を区切りながら、全ての参加者の展示状況を見られるようにしようかなと考えています。ギャラリー内は、残念ながら有線LAN構成なので、切り替えの合間合間に、少しだけ中断の時間を貰うようになります。そんなわけで、現在手持ちのLANケーブルを確認中です(遅いって!!)。

まぁ、なんとかなるのではないかと、のんきに構えています。始めからイベント的には行う予定でもないですからね。会場の雰囲気が分かってもらえるだけでも良いかな程度です。。タイムスケジュールは、今日中にサイトへ掲載します。予定通り物事が進むかどうかは分かりませんが、楽しみながらやろうと思っています。

2010年6月10日木曜日

知的好奇心・・・そして満足感へ。

この2、3日は昼間の気温も20℃を超え、ようやく過ごしやすい感じになってきました。ギャラリーの中はと言えば、おおよそ3~4℃低いので、ちょっと表に出て戻ると、ひんやりとした空気を感じます。


そんな空気感とギャラリー内にかすかに漂うグレープフルーツ系のアロマが、ちょっと躊躇しながら重い扉を開けて入ってくるお客さんの気持ちを穏やかにしてくれると思っています。ギャラリーとか画廊とか聞くと、何か高尚で敷居が高いイメージを持たれる場合が多いのですが(実際そのような場所はありますから)、大抵の場合はそのようなことは有りません。

むしろ、多くの方の眼に触れ、さまざまな作品との出会いで心躍らせ、ほんの少しだけ日常を忘れられるような空間を楽しんでもらいたいと考えています。そして、もし作品が気に入り、プライベートな空間においてみたいと感じたら、購入してもらえれば良いのです。

“Sha-gaku”は、参加者自身、展示経験のあまり無い方を意識して募集していたので、僕自身も出来るだけのサポートはいなければと思っていました。展示方法や様式は、あまりに幅があるし、作品自体(イメージだけではない部分も含め)に直接影響を与えてしまうので、ある程度明確なコンセプトが無いと難しいものなのです。

そのあたりの苦労というか、苦心も感じてもらえたら、少しは嬉しいですね。もちろん作品一点一点から受けるイメージの良さや力強さ、繊細さといったものを、感覚的に捉えられるのも有りです。

価格設定はそれほど高いものではありません。是非、気に入った作品を購入してもらい、お客さんにも”Sha-gaku”に参加してほしいと思っています。
知的好奇心から満足(充実)感へ繋がっていく感覚って、あまり体験できるものではありません。
そんな感覚に触れることが出来る絶好の機会でもあるのです。

2010年6月9日水曜日

写真展としてのまとまり

昨日は7月に”Story vol.1”企画として開催予定の作家、木戸さんが打合せを兼ねてギャラリーの訪れてくれたのですが、今回展示されている作品群を一通り見た後に、全体の印象として、とてもまとまっていますねと言われました。その一言はとても嬉しかったです。


参加者それぞれは、互いの作品は一般の人と同様に”Sha-gaku” Special Siteでしか見ていないし、点数すら、展示方法すら知らないわけで、本当にまとまりが付くのかと不安視していたのではないかと思います。まぁ、自身の展示のことに集中していて、他の人がどんなものであるかはあまり考えなかったかもしれませんが。

なので、唯一、僕だけが頭の中で展示前から全体像を描いていたことになります。それは、この企画を立ち上げた者として当然と言えば当然なのですが、それでも最初からそれを意識しながら行っていたわけではありません。”Sha-gaku”の趣旨である壁面への自由な表現と言うことを考慮すれば、全体のバランスはあまり関係ないことで、むしろ破天荒な、突拍子もない構成になっても不思議はないのです。

参加している5名の作品を最初の打合せで見させてもらい、ある程度の展示方法を聞かせてもらった時点から、実は全体の構成へのアプローチはかけていました。それは結果責任としての僕の立場を自分自身が充分に理解していたからです。それでも、ここまで違和感なく、まとまりが付くとは考えてはいませんでしたが・・・。

自画自賛をしているような言い回しで、すごく居心地が悪い感じがしてきたので、これはこれで終わりとしますが、結局のところ多くの人に見て欲しいなというのが今の僕の本音なんですね。何しろ、一度に違った個性の写真作品を約150点も見られる場所は、ここしかありませんから。

2010年6月8日火曜日

3つのF

ギャラリーを開設しようと決めた時点と言うか、それ以前から人と接したり、行動する時に頭に浮かべている3つのFがあります。


Frank、Flat、Free

日本語で言うと率直な、平らに、自由にという意味になりますが、全体としてまとめると自分の価値観や人生観といったものをむやみに人に押し付けるのではなく、また、その人自身のそういう部分も頭から否定せずに行動しようよということです。

昨日開幕した公募写真展”Sha-gaku”にしても、いわゆる商業ギャラリー(企画主体で、展示・販売まで行っているという意味で)では、ほとんど行われない企画だと思います。それは、ギャラリー自体が扱う作品や作家に関わる部分において、その質や方向性を重視しているためです。

テーマ性、表現手段、審査すらないような公募では、どのような作品が持ち込まれるか分かりませんし、またその作品を展示することでギャラリーとしての質を問われてしまうことは、非常に怖いことなのです。それでも、今回しようと思った経緯(自分の頭、心の中でのことで、他とのからみではなく)は、この3つのFによるものだと思っています。

一旦やろうと考えがまとまると、そこから先はあまり深く考えないようにしています。これも、組織やしがらみなんかがまだ無い、僕個人での行動で済まされると考えているからですね。その点では、自由であるのかなとは感じます。後は、お客さんや世間に評価を委ねるだけです。少々、乱暴なやり方だとは自覚していますが、楽しい時間や自分が感じられるので、これも良しと思っています。

今夜、ワークショップの一環のような、ある企画をサイトに掲載する予定です。これも3つのFで考えたものです。是非見て、興味を持っていただけると有り難いです。

2010年6月7日月曜日

本日、公募写真展”Sha-gaku”が開幕です!!


本日、いよいよギャラリー初、東北圏のアマチュア写真家による公募写真展”Sha-gaku”が開幕します。昨日は残りの3名が終始和やかな雰囲気の中、展示作業をしている様子を眺めながら、徐々に壁面が変わっていく姿を眺めていました。


13日(日)に行う予定の、”Sha-gaku”ダダ漏れ会場ライブ配信前に、少しだけですが展示状況をここでお見せします。先ずは、入口から撮影したものがこれです。

次に入口正面奥側からのもの。
最後に、L字の小部屋側です。

特に演出の配慮はしなかったのですが、大部屋側がモノクロ主体、小部屋側がカラーの作品構成になっています。公募写真展でありがちなバラバラなテーマや展示構成によるまとまりの無さをあまり感じさせません。かと言って、作品ひとつひとつが単独で何の考慮も無く展示されているわけではないので、それぞれが特徴や個性を持って、充分に刺激的です。何かとても不思議な気持ちです。


実は、昨日展示していた3名も、ほんとに昨日が初対面でしたが、まるで旧知の知り合いのような雰囲気だったのが、とても印象的でした。実に良い気分で、一日があっと言う間に過ぎて行ったような気がします。そして、改めて多くの方に見てほしいなと思いました。

それでは、会場で皆さんをお待ちしています。

2010年6月6日日曜日

「16.55.32.24.27」

「16.55.32.24.27」


さて、この数字の並びは何を表わしていると思いますか。”Sha-gaku”に参加されているメンバーがそれぞれプリント作品として持ち込む数です。今回の写真展は、展示作品の他、ポートフォリオとしての作品も置けるようになっています。もちろんそれは、参加者の自由なのですが、全員が置いてくれています。

展示作品、ポートフォリオ作品共同一の方や、イメージサイズの違いだけの作品もありますけど、単純に合計しても154作品です。本日中に全ての展示が終了し、ほとんどのポートフォリオが揃います。これって、すごいことだなと思います。

昨夜、2人目の展示作業を終え、自室へと戻り、残りの作業内容をぼんやりと考えていました。最近何故か膝に乗ってくるpolkaを撫でながら、これまで展示してきた作品を思い浮かべていたその時に、何故か作品点数が気にかかりました。これまで、ひとりひとりのポートフォリオや展示作品を追いかけて、準備に必要なものをそれぞれ検討してきていたので、全体としての点数がいかほどになるかはあまり考えてはいなかったのです。

じっくりとそれぞれの作品点数を頭の中で思い浮かべ、この数字に達すると、知らない内に涙が出ていました。公募展とは言え、出来るだけお互いに満足する形で、多くのお客さんに見てもらいたいとの思いから、僕は知らず知らずの内に参加者の方々に無理を言ってきたのではないか、それでもそんな無理にもめげないで僕の要求に快く応じてくれている参加者の思いを直に感じたからなのかもしれません。

それぞれが違った仕事を持ちながら、短期間にこれだけの作品を制作し、写真展としての成立に寄与してくれています。はたして僕は、明日の開幕から彼らに対して何をしてあげられるのだろうか、今はそのことで頭と気持ちが一杯なのです。

2010年6月5日土曜日

焦らず、冷静に、そして熱く

今朝は朝5:30頃に眼が覚めてしまいました。いつもはこの時間ぐらいからpolkaが水を欲しがって鳴いていて、それでも起きないでいるのが朝の風景なのですが、今日は立ちあがってすっかり眼を覚ましている様子に驚いている感じでした。


遠足の前の子供の気分では無いのですが、なんかほんの少しだけ気持ちが上ずっているのかもしれません。昨夜も8月に行う”Story vol.2”への参加を検討して下さっている方と話をしていて、気が付くと21:00を回っていました。最近は夜の仕事の方も多かったりしているので、そのことについてはあまり気にはならないのですが、自分ひとりでの作業や仕事ではなく、人や作品との関わりの中でのことなので、多少神経が高ぶった状態になっているのかなとは思います。

それでも、気分はとても良好で、この状況がストレスになる感じでもありません。むしろ、好ましい傾向ですね。やはり、メールや電話でのやり取りより、お互いの顔を見ながらの方が僕には合っています。(話をし過ぎる面は否めませんが)まだまだアナログな部分が必要なんだなと感じています。

“Sha-gaku”では、「Communication Board」なるものを設置します。サイトやメールリストの方にはご連絡していますが、偶然ギャラリーを訪れた方にも気軽に参加してほしいと思っています。そして明日には・・・。

それと今、ワークショップの一環としての企画も検討しています。そんなわけで、さまざまな事柄が、現実の世界と僕の頭の中で同時多発的に動いています。思考を具体的内容へ変え、しかも先ずは楽しめるかどうかを一番に考えているのですが、それが多くの人に理解されるかどうかは分かりません。

でも、結局のところ、未来は予測出来ないから面白いわけで、万人が望むことを出来るかと言えば、そうではありません。じっくりと考えて、自分が納得し、発表したら、その評価は世間が決めてくれる、そんな楽観的な・・・と言われても仕方がないと思われそうですが、行動しないことを夢想していてもそれはそれで仕方ないことです。

焦らず、冷静に、そして熱く楽しめれば、今は良いかなと思うのです。

2010年6月4日金曜日

”Sha-gaku” いよいよ展示開始です!

昨夜、”Sha-gaku”参加者1名の展示が終了しました。


これまでの企画展は、オープニングの横木さんの時以外は、全て僕ひとりで行っていたので、2人であれこれ話しながらの展示作業は非常に楽しいものでした。額装による展示ではなく、構成もその場で検討しながらだったこともあり、夜10:00頃までかかってしまったのですが、何か心地よい時間が過ぎて行ったように思えます。

一言でいうと、”やっぱり、いいな”って感じです。壁やスポットも喜んでいるように見えます。これからの3日間でほぼ全ての壁が埋まります。とても個性溢れる作品、展示になってくれることを期待してしまいます。

”Sha-gaku”は一般の方の参加による写真展ではありますが、出来るだけ多くのお客さんに見てほしいと思っています。会場に来られる方はもちろん、そうでない方にも少しだけでも伝えられたらと考えています。

先ず、これから、サイト上でお知らせを載せます。こちらは、見に来ていただけるお客さんに対してのメッセージです。それから、日曜日にはどうしても来れない方に対しての案内を載せる予定です。

楽しみにしていてもらえると有り難いです。

2010年6月3日木曜日

言質や矜持

昨日から鳩山首相退陣のニュースがあらゆるメディアで溢れかえっています。一国のリーダーが自ら辞し、このあと約26時間後には次のリーダーが選ばれるわけですから、至極当たり前の状況なのでしょうね。


それにしても、今回も短かったな、というのが率直な感想です。ここで政治的な言動をするつもりはさらさら無いのですが、昨日の様子をテレビで見ながら、「国民が自分の言葉に聞く耳を持たなくなった」との内容がとても気にかかりました。それと同時に言質とか矜持といった言葉を思い起こしました。

鳩山さんの言葉の使い方がやや違うようにも思えるのだけど、信頼されなくなったと解釈すると、辞任も止む無しなんだろうと思います。一国の首相であれ、一介の経営者であれ、ある部署のリーダーであれ、規模の差はあるにしても、結局は周りの人たちの信頼や支持が得られないと感じ、確信してしまったら、その時点で終わりというか区切りだと感じます。

僕もようやく1年、少ないながらもこんな地方の小さなギャラリーに訪れてくれる方がいます。集まるかどうかすら分からなかった、公募展もどうにか形になりそうです。この先はどうなのかと言えば、まだまだ自分自身でも分からないのが本当のところです。

それでも、今はそんな方々との交流や繋がりに喜びを見出しながら、お互いに楽しめればいいと思っています。そんな中から、言質や矜持といったことが、ぼんやりとしたものからはっきりとしたものへ変わっているのだとも思います。

さて、明日も新首相決定の際は、号外が出るのでしょうか。多分出ないでしょうね。
まぁ、どうせ出るなら何かもっと心躍るようなものがいいかと思います。サッカー日本代表、ワールドカップ優勝みたいな・・・。

2010年6月2日水曜日

“Sha-gaku” 準備真っ盛りです。

現在ギャラリーの中は、展示作品を待つばかりの状態になっています。各種案内の掲示を終え、壁自身早く展示されないかと語りかけているようです。昨日も中本誠司美術館の方が準備中とは知らずに来て下さいましたが、がらんとした中を見ながら、いわゆる写真ギャラリーの趣に大変気に入ってくれた様子でした。


僕自身意図しているわけではなかった内装なんかも、多くの美術館やギャラリーを見てきた方にとっては、ある種の考えがあってのことのように思えるのか、違った意見や感想が聞けて、逆に新鮮な思いをさせてもらいました。有難うございました。

“Sha-gaku”は、公募による企画展です。展示も参加者の手によるものですので、僕はサポートに徹しようと思っています。主体はあくまでも参加者です。僕は出来るだけ、考えや思いが伝わるような構成になる形に持っていければそれで良いのです。

とは言っても、やはりお客さんには興味を持ってもらいたいし、多くの人に見てほしい、買ってほしいので、あれこれと参加者に要求してしまいます。皆さん忙しい毎日を過ごしているので、多分煩がっているのではないかと思います。サイトやポートフォリオ作品リストの為のイメージを送れだの、普段考えてもいないだろう簡単なステーツメンツを考えろとか、自由な公募展でありながら結構無茶を言っていると時々感じます。

でも、それも表現について伝えることに必要な部分ですし、今後参加者が作品発表する時に少しでも役立ってくれればと思いからそうしているのですから、勘弁して下さい。そんなこんなで準備真っ盛りなのですが、実はもう一つ考えていることがあります。

それは、見に来て下さるお客さんにも参加してもらえないだろうかと言うことです。近日中にHP上で発表する予定です。それほど大げさなことではありませんが、楽しみに待っていて下さい。

2010年6月1日火曜日

衣替え

今日から6月です。ようやく衣替えですが、今朝はとても肌寒く、着て行く服にも気を使ってしまうものです。テレビでもそうですが、この頃はあまり季節感を感じるような服を見かけるのが少なくなったように思います。


ギャラリーの前にある東北三菱はショールームも兼ねているので、ガラス貼りでいつでも中の様子が見えます。女性の従業員さんは冬でもノースリーブでいたりしますので、こちらが結構寒い寒いと言っていること自体時々不思議に思う事があります。

僕はあまり気にはしない方なのですが、どうしても周りの人たちと合っているだろうかと考えることはあります。何を着ようがその人の勝手ですし、それが特にあらたまった場で無ければあれこれと言われる必要はないと思っています。それでも、ひとり浮いてしまっていないだろうかと気にすることは誰にでもあることです。

最近ではそう感じないのですが、良く日本人は周りとの協調を重んじ、個性が表面として現われてこないと言われていました。服装も然りで、周りや流行に遅れないようにと、気にしている人もいました。まぁ、人並みであること、それが認められているであろうことで安心感を得るような感じにも思えます。

でも、今は個としての情報発信や中身のある個性を比較的手軽に表現できる環境が整い始めています。ネット環境もそのひとつではあります。周りの状況は刻々と変化し、常にそれに付いていくことの必要性はないとは思いますが、可能性を自分から見ないようにする必要もないと思っています。

衣替え。外見を変えることも気持ちの上では重要なファクターです。でも、もし価値観や考えなんかを見直し、考えられるような衣替えがあって、それで可能性や幸せを感じられたとしたら、それも良いなと思ったりもします。

それは、重ね着していた他者との心の壁を、一枚ずつ取り払うようなものなのかもしれません。