2010年6月27日日曜日

流れる曲とともに

写真展を楽しんでもらう一環として、いつもBGMを流しています。毎回、展示するイメージや作家の雰囲気や考えに合わせて、何にしようかと悩んでいます。僕自身はそれほど音楽について幅広く聴いているわけでもなく、最近ではCDも滅多に購入しなくなったりしていますので、今はやりの曲や歌手、グループなんかはまるで知りません。


おのずと昔好きで聴いていた人たちの楽曲を選んでしまうようです。お客さんの中には、音楽はどう選んでいるのですかとかとても合っていますよねとか言われることがたまにあり、そんな時はつい嬉しくなってしまいます。写真作品を見てもらうことが第一ですので、出来るだけその部分を阻害しないようには気を付けていますが、本当のところは個人的な好みと感覚だけで選んでいるのです。

“Sha-gaku”で流れているものは、以前ブログでも紹介した日向敏文さんの”ISIS2”というピアノソロアルバムからの曲です。昨日来られたお客さんに、もしかして流れている曲は日向敏文さんじゃないですかと言われた時は、正直驚きました。今では、ほとんど知られていないと僕自身思っていたからです。

今日が最終日ですので、取りあえずは聴き納めになりそうです。さまざまな個性で表現されている作品の数々、多様な展示表現の公募展ですので、どれかに合わせるといったことは考えませんでした。邪魔にならず、かといっていわゆるイージーリスニングではなく、サティーの作った「家具の音楽」みたいになれば良いなと思い、これを選んでいます。(そのままサティーを持ってきたのでは芸が無いので)


何気なく自然に入ってくる曲、そして、そこにある個性溢れる作品たち。

空間とともに楽しんでもらえたなら、それだけで良いのです。

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