2010年6月29日火曜日

また“Sha-gaku”のことですが・・・。

ここ数週間に渡り “Sha-gaku”のことばかり掲載してしまって、いささか食傷気味な方もいらっしゃると思います。それでもつい“Sha-gaku”について掲載してしまうのは、何も分からずに試行錯誤しながら、1年してきた思いや願望といったものをひとつ具体的に形にしたものだったからです。


この1年はプロの作家のオリジナルを紹介し、かつ出来るだけ直に触れる機会を作ることで、写真という誰もが作ることが出来るもので、さまざまな表現や感動を与えることが出来ることを知ってもらうことに集中していました。その為、ギャラリーとしての方向性というよりも、色々なジャンルや表現方法の違いによりその選択を行ってきました。(もちろん、ある一定の基準に従ってではありますが)

その結果として、お客さんもそれぞれの趣向や嗜好に合わせて見に来られるので、会期ごとに見えられる方は常に変化し、一定の固定客は案外少ないものでした。来られる方の80%程度は、自身でカメラを持ち、写真を撮られる方です。商業写真分野で活躍されている方も多くいらっしゃいます。そんな方々のほとんどは、表現の奥深さや明確なテーマ性、表現方法の面白さ等に感心されていましたし、それは予想の範疇ではありました。

そんな中で、この”Sha-gaku”の企画検討に入ったわけです。検討していく内に、もしかするとギャラリー自体の方向性や質のようなものを変えてしまうかもしれない企画だと思うようになり、少しの間ですが悩み、告知することを躊躇した時期がありました。結局は、僕自身、物事をあまりネガティブに考える方ではないこともあり、どんな人にも表現しそれを伝えてみたい願望はあるはずで、そんな人たちのサポートが出来るっていいんじゃないぐらいの気持ちで始めたのです。(自分なりに強い思いのようなものはありましたが)

予想通り参加者が集まらないことで、やきもきもしましたが、結果的にこの企画はやって良かったと思えるものでした。参加したメンバーは、おそらくはそれぞれの評価や結果を見つめ、また次のステップへと進んでいけると信じています。

また、これは単なる1周年記念企画とは捉えていません。現在募集をかけているClub ”Blossom”と共に、個人の表現・発表の場として皆さんに認識してもらえるようにしていきたいと考えています。自分ひとりではやれるだろうかと悩み、考えてる人は多くいらっしゃると思いますが、そんな人たちへの道標のようなものになっていければとも思っているのです。

自分が伝えたいこと、表現したいことを形とし、たとえ限られた人ではあっても、それが実際伝わり、評価を受けられることって、めったにあることではありません。いつの日かはと考えているうちに時間は否応なく過ぎ去っていくものです。

僕も含めて、ここから前に進めるかどうかは、結局は自分次第ですから、なかなか難しいところではありますが・・・。それでも、いろいろ考えてみても、実際やってみなければ分からないことばかりなのですから、先ずは自分の気持ちがどうしたがっているかが大事なのかもしれませんね。

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