2010年8月14日土曜日

いよいよ最終日です。

いよいよ最終日です。1ヶ月というととても長い期間に思えますが、去年はほぼ2カ月単位で行っていましたので、あっという間に終わってしまう感覚です。新聞等の展示会情報を見ていると、そのほとんどは一週間程度の会期のようです。まぁ、予算等の兼ね合いもあるのでしょうが、とても短く感じてしまいます。


作品を制作し展示に至るまでの準備期間は、会期の何十倍もの時間と労力が払われているわけで、そんな作品たちが1週間程度しかお披露目出来ないのは、ちょっと寂しい気がしてなりません。

今回の木戸さんの展示作品は22点です。5年以上の歳月をかけて、撮影したものから選んだもので、言わばこのプロジェクトの集大成のようなものです。繰り返し、繰り返しセレクションを重ね、展示していない作品数は計り知れない量になっていることは容易に想像がつきます。

写真作品の場合、撮影、プリントを繰り返し行うわけですが、実際テーマ性に沿ったものを狙って撮っている場合とそうでない場合があります。しかも、そこには必ず偶然性が存在します。プリントした時点で、期待にそぐわなかったものやおやっ、これは意外にいいなと思えるものがあったりします。

ただやみくもにシャッターを押せば、偶然良い写真を撮れるとは限りませんが、先ずはシャッターを押さなければ何も起きません。そんな繰り返しの中から、自分自身の考えや作品化としての方向が決まってくるのだと思います。

これは、写真に限らず、おおよそのものに当てはまることだと言えます。無から有を生む行為は人類発祥の時点から延々と続けられていますし、未来永劫無くなることはないと思います。そのひとつとしてアートも存在しています。

会期期間の話からずれて来ていますが、要は創造された物たちにも何か生のようなものが宿っているので、出来るだけ長い期間で、多くの人に見て欲しいとの思いが、僕の中にあるということですね。

今日は生憎の雨模様です。でも少し涼しくなりましたので、散歩がてらに来てもらえると嬉しいです。作品たちもそれを望んでいるだろうと思います。

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