2010年8月22日日曜日

プロとアマチュア

高校野球が終わり、夏らしい行事も徐々に少なくなってきて、やっと涼しくなるかと思いきや、暑さはまたぶり返しています。先週、いつもお世話になっている画材屋さんを久々に訪ねた時に、今年は昼間のお客さんが少ないねと話されていたので、考えることは皆同じだなと思いました。暑い日中は出歩きたくないものですからね。


“Story vol.2”企画写真展も昨日開幕しました。スタートはぼちぼちといったところです。参加者3名も揃って、お互いに写真に関する話しに盛り上がっていました。訪れてくれたお客さんも三者三様の表現に感心したように、しばらく作品の前に佇んでいる様子が印象的でした。

以前お見えになったお客さんに、プロとアマチュアの違いって何ですか、と聞かれたことがあったのですが、私見ですがとことわった後、自分の作品を継続的に発表し、形として残すこと、そして伝えたい思いのようなものが備わっている人がプロの作家だと思うと答えました。今は、その道で生活をしている人がプロで、趣味の範疇で行っている人がアマチュアという枠組みは消滅してしまったと思っています。

例え職業的に写真と関係し、それを生業としていたとしても、自分自身の作品として発表をしていない方を、正直プロだとは感じていません。レベルや技術云々は別にして、アマチュア(それを生業としていないという意味で)として、長年に渡り、発表を続けている人の方をむしろ評価したいと考えています。

それは、意識や覚悟といった精神的な部分に強い繋がりを持っているように感じます。僕自身、そんな方々と出会いたいと思いながら、いろいろな企画を立てているわけです。正直、絶対数で言えば、それほど多くはないと思っています。でも、そんな方々と関わり、作品自体もより分かりやすく、効果的に展示・発表という形にして、見に来られた人々の心に残るものを創っていきたいですね。

今日も、何人かの方がギャラリーを訪れてくれるはずです。

何かが少しでも確実に伝われば、そこから繋がっていくと思います。

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