入口のドアを開けると、すぐに菅原さんの作品が展示されています。”Jazz Bar”のタイトルよろしくライティングもかなり抑え気味にしています。普段の1/3も使用していないので、入られた方はまだ準備中のような感じがしますが、その世界に入り込むと自然に音や演奏の躍動感が感じられると思います。
その先にある、L字の小部屋に入ると、一転して明かりに溢れるような状態になります。通常のライティングなのですが、入口からの暗さと比較すると、まるで光の渦に取り囲まれるような感覚になると思います。すぐに、小出さんの作品が、整然と並んでいます。今はもう無くなってしまった商業施設の生きていた名残が切り取られ、一枚一枚を演出を省き見せることで、かつてそこにあった温度感や情感といったものが感じられると思います。
次に街の夜の情景を写した亀卦川さんの作品が続きます。街を歩き彷徨う自分の心象を、その流れの中で見せるような展示になっています。
あまり説明をすると面白くなくなりますので、この程度にします。実際に目にし、ギャラリー内の雰囲気と共に自由に感じてもらえれば良いと思っています。
おそらく、今このような形で写真表現を見ることが出来るのは、仙台ではここだけだとの自負もあります。そして、写真というものは、そこにある光を捉え、形となって表れてくるものであることを、再認識出来るはずです。
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