2010年9月4日土曜日

折り返しです。

“Story vol.2”は2週目の週末です。1カ月の会期期間の中間ポイントになります。


個人で展示・発表を考える場合、先ずは会場の選定から始まるのですが、作品の種類や大きさ、展示形態により、ある程度は限定されていくものです。また、会場を借りることがほとんどですから、大抵は1クール、一週間が基本になっています。

多くのクラブやサークルの発表会のように多数の方によるものについては、1週間という期間は適当なのかもしれませんが、個人で自身のテーマ性や考えを伝えたいと考えている場合は、とても短いように思います。展示会はライブですので、会場に来てもらえることが第一になります。また、展示・発表の雰囲気も会場でのみ感じられるものです。

より多くの人にその機会を持ってもらう為には、ある程度の期間は必要ですし、そうでなければあれこれ苦労を重ね制作してきた作品にも気の毒のような気がします。そうは言っても、費用的な面の制約があるわけで、個人で長い会期、展示会を行うことを困難にさせているのが現状です。

僕は以前から、個人的に発表を行う期間として、1週間が適当だよねといった通例のような言われ方に疑問を感じていました。その前提として、あくまで個人的な考えですが、趣味の範囲の延長としての展示会といった風潮があるように思えるのです。

発表をするには、人それぞれ理由があるはずです。理由が無ければ、何も形として世に問う必要もありません。自分の中で、処理、消化されれば良いだけです。

なので、自身の作品を形あるものとして発表し、それを出来るだけ多くの人に見てもらいたいと思っている人たちに対して、出来るだけ負担の少ない状態で、より長い期間展示出来る機会を作れないかと考え、このような企画を行っているわけです。

こんな名も無い小さなギャラリーの企画に参加して、何になるかと考えている方はいると思います。この場から、すぐに全国区に飛び出していけるかと言えば、そんなことは、今のところありませんしね。

でもね、一度見に来てもらえれば分かると思います。

無名の力(参加者にはとても失礼な言い方ですが)って案外すごいものですから。

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