2010年9月10日金曜日

先ずは個の発信から。

寒いです。昨日の書き出しは涼しいです、でしたが、昨晩は毛布を出してしまいました。今朝の最低気温が、16℃程度だったと言います。予想最高気温が、29℃ですから寒暖差が7℃あるわけで、秋から夏へ、そしてまた秋へと一日の中で変わっていく感じです。


でも、こんな澄み切った青空は、とても気分の良いものです。今週末は、定禅寺ジャズ・フェスが開催されます。天気予報ではあいにく傘マークが出ていましたが、出来ればこんな青空の下で演奏してほしいですね。今年は、エキナカにもステージがあるようですので、新幹線ホームから改札を抜けると、生のジャズが聞こえてくるかもしれません。とても、素敵です。

このところ、新聞にもその動きが掲載されています。もうすでに20年になるのですが、毎回開催が出来るだろうかと懸念しながら行っているようです。実際、この不況でスポンサーも減ってきていますし、毎回寄付を呼び掛けています。ボランティア・スタッフの集まりも徐々に減ってもいるようですし、非常に残念に思います。

アートを取り巻く環境もそれほど変わりはありません。それは、日本では社会とアートとの結びつきがいびつで、その仕組みが整っていないことに起因していると考えられます。いわゆる「箱もの」と言われる文化公共施設なんかがその例に挙げられます。バブルや好景気であった頃は、企業メセナという言葉も聞かれましたが、今はどうでしょうか、ほとんど耳にすることがありません。

公、民ともその存続自体危うい中、社会とアートの関係性に力を入れることはとても難しいことのように感じます。それでも、現在は個で発信出来る機会がインフラとして整いつつあり、世界は徐々にではありますが狭くなってきています。たとえ小さくとも、そんな個と個の繋がりから、独自性を出しながら、社会とアートの関係性を探っていくチャンスなのではないかとも思うわけです。

特に地域においては、自分たちのコミュニティーに対して、持続することは行っても、それを外側に向けて発展させることが非常に苦手で、自信を持っていないように思えます。アートは、社会や生活に潤いを与え、気持ちの豊かさ、充足感を感じさせるものです。ある種の人たちにとっては、生きる糧でもあります。それが、決して趣味の範囲に留まらない理由でもあり、延々と続いている訳です。

取りあえずは、ひとりひとりがもっと自信を持ち、その自覚の中で発信していけば、きっと変わっていくと、僕は思うのです。

(楽観的すぎますかね)

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