2010年11月5日金曜日

言葉

人が表現する方法はさまざまありますが、もっとも理解しやすく、どなたでも出来うるものが言葉です。日常的に意思の疎通を図る手段として使われているわけですから、話す或いは書くことで考えや思いを伝えようとしています。このブログだって、拙いながらも言葉を介して、日々更新されています。


小説や詩歌といった書き言葉によって綴られたものと、ネット上に現れるリアルタイム的な文字情報は、その表現の意味合いが違います。前者には書き手の真意が必ず見え隠れしていますが、後者は書いている情報とその目的がイコールだということです。主観と客観と言ったら良いのかもしれませんが、最近はどこまでが主観でどこからが客観であるかの境界が曖昧に思えてしまう時があるので、それともちょっと違うかもしれません。

何であれ、人は常に表現をしなければ生きていけないことだけは確かなようです。生活する為には、うわべ使いの言葉であっても、その場限りであっても、他者とコミュニケーションをとらなければ、自分の欲しいものを得ることは難しいですし、必要なものを手に入れることすら出来ませんからね。その為に、意識しようがしまいが、常に一所懸命に言葉を使っているのだと思います。

言葉というものは、その人の強烈な武器にも個性にもなります。何気ない一言が人を幸せにしたり、逆に失意のどん底へと突き落としてしまったりしますからね。同じ言葉でも、この人から言われると何故か安心したりするけど、他の人だと逆に不安になったりしますから、とても不思議な力を持っているのだと思います。

そんな言葉を日常的に当たり前のように使い、生活をしている僕たちはきっと不思議な存在なのでしょう。そうすると、言葉を使わずに何かを表現しようとしている人たちはもっと不思議な人間のように映るのでしょうね。

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