2010年12月1日水曜日

残された時間~すごく個人的なこと

今日から師走です。外は案外おだやかで、暖かさすら感じますが、これから本格的な冬となります。年を経るごとに、時間の進みが早く感じられるようになると言われますが、個人的にはそういう実感はあまりありません。それよりも、自分の中に残された時間が徐々に減っているのだなと思うことはあります。


これは、人生をネガティブに考えていることとは違っています。限りある生は、この世に生まれた時にすでに決められたことなので、事あるごとにあれこれ悩んでいても仕方ないことです。それよりも今どうしたいのかと自分に問いかけ、そして、それは残された時間の中でやるべきことなのかを考えるようになってきました。

若い頃は、今したいと思うことと現実とのギャップに悶々としながら生きてきました。その頃は、いつかはきっととか将来的にはといった、遥か遠い未来の姿を思い起こせるだけの時間がまだたっぷりあると錯覚していたように思います。

実際そうではないことは、誰もが気付いていることなのですが、日常という大きな波にのまれたり、逆に穏やかな波間を漂うことに安堵を覚え、前者はのまれまいとしてもがいているのが精一杯で、後者は永遠にこのまま続いていくことを夢み、あえて考えようとは思わなくなります。それが良いことなのか悪いことなのかは、今でも分かりませんが、誰もが経験する通過点のような気がします。

だからと言って、世の中に対して、ひとりひとりが残された時間を考えて、何かをしていきましょうよと言うつもりは全くありません。これはすごく個人的なことだと思っています。結局は、その人それぞれに好きなように生きれば良いのですから。

過去は覆せないし、先のことは誰にも分かりません。なので、僕としては、残された時間に対して、今出来ることを考えていくしかないように思えるわけです。

しかもそれは出来るだけ自分にとっても、前向きであることを願いながら。

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