2010年12月19日日曜日

サンタクロースを信じていた頃

来週末はクリスマスですね。もう一カ月以上前から商店街にはそんな雰囲気の飾り付けがされていましたから、いやがうえにもそんな気分にさせられているのかもしれません。「2010SENDAI光のページェント」も、配電盤火災を受けて一時休止していましたが、17日から試験点灯を始め、20日には全面復旧を目指していると言います。


本当に幼い頃、僕も周りの子どもたち同様にサンタクロースがいるのだと信じていたと思います。思いますと書いたのは、あまり記憶として残っていないからです。年齢と共に記憶は曖昧になっていきます。記憶の領域に限りがあるのかとは思いますけど、全てを覚えてしまっているのも困りものですから、ちょうど良くなっているのだと思います。

学術的に言っても、子供には夢やファンタジーの世界を信じることは当然のことのようです。そうして、目の前にあるイルミネーションをきれいだと感じ、素直に喜びが体調の変化として現れたりします。心拍数が上がったり、まぁ、自然にドキドキとした感じになるわけです。

昨日から始まった江口敬写真展で、来られたお客さんの多くは写し撮られた対象が何であるのかに非常に興味を示しているようです。つまり、何物か分からないものを現実の経験や知識の中で得られたものと一瞬のうちに頭の中で、比較・照会を行っているのです。これはアートを理解しないこととは別の問題で、大人としての自然な行為なのだろうと思います。おそらく、子供はそうは考えないだろうし、理解不能なものについては、始めから興味を示さないかもしれません。

わざわざ足を運び、見に行こうとするのですから、自分自身も納得したり、そこから何かを得たいと考えていることも理由には上げられます。もちろん、僕としては見に来て下さるだけで有り難く、好きなように楽しんでもらえればといつも思っています。

それでも時には何の先入観無しに、自分の感性のまま、作品に触れてみてはいかがでしょうか。決して、そこで感じた事は、恥ずかしいことでも、間違っていることでもありませんから。

そう、かつてはサンタクロースを信じていた子供だった頃の自分を思い出しながら。

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