2010年12月29日水曜日

今年最後の通常営業日

今日が今年の通常営業最後の日になります。すでに仕事納めをした人は多くいるのではないでしょうか。ここ10年ぐらいは、年末31日まで仕事をしていたこともあり、あまり年末年始だからという気分も無く過ごしてきました。年に数回ある連続した休みのひとつぐらいの感覚ですね。
とりあえずは、皆さん、1年間ご苦労様でした。


ギャラリーの方は、知名度もまだまだ、来られるお客さんも数多くというわけではありませんが、わざわざ足を運んで下さった方々には感謝しています。ホント、有難うございました。

今年は公募写真展”Sha-gaku”を含め、地元であったり、地域で活躍されている方々にもスポットを当ててきました。プロの作家ではない写真展がどれほどのものかと仰る方はいらっしゃると思いますが、これもひとつの地域にある商業ギャラリーとしてのスタイルであると考えています。僕自身、著名でも有名でなく普通の人間です。少しだけ、写真を知り、ギャラリーを構え、多くの人に写真の良さやアート性を知ってもらいたいだけなのだろうと思います。

そして、それは一部の名の知られた作家にだけ出来ることではなく、どなたにも出来る可能性があることを現実のものとして感じて欲しいのです。その為の労であれば惜しみなく使いたいと思っています。もっとも、それぐらいしか出来ませんから。

才能は天賦のもの、生まれながらにして持っている特別の人だけが、その道で活躍出来るものだと思われています。しかしながら、天賦の才能はそれを私利のためにのみ使用していると、次第に色あせ、枯渇していくものです。世に問い、他の人に提供し、そこから生まれる感動や共感があってこそ、ますます備わってくるものだと思います。

世の中には、そんな種類の人々がまだまだ沢山いると、僕は信じています。だからこそ、自分自身を表現し、発表して欲しいのだと願っているのです。その形は、時代と共に移り変わり、それが現実ではなく、ネットのような仮想的な空間で発揮されても構いません。実際、そうしている方も急激に増えていますから。

それでも、目の前に現実のものとして示されたそれらの力に勝るものは無いと言えます。それは、毎日食事を口にし、眠るといった本能と同じ根っこから発生するものだからです。生きていくことは、この世に生を受けた時点で決められたことです。しかも、そこには限りがあります。一見して不条理とも思える中で生きていくのですから、自己表現し、そのことで他者に還元していくことは、かけがえのない尊いことなのだと思えます。

厚い雲の切れ目から差し込む一条の光が徐々に広がりを見せ、明るく大地を輝かせる、そんな人々との出会いを待ち望んでいるのです。

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