2011年1月9日日曜日

音もなく雪が降ったようだ。

昨夜遅くから雪が降ったようで、今朝の路面にはザラメ状の雪がうっすらと残っていました。激しい雨の音に起こされることはあっても、雪の場合だとほとんど気づかないものです。よく、降る雪を「シンシン」と擬音で表わしますが、これって日本語特有の表現なんでしょうかね。


僕は英語、ドイツ語と習った経験はありますけど、日本人のほとんどがそうであるように使えるわけでもなく、このような表現があるのかどうかも分かりません。このような表現方法って、普段は何気なく使っていますし、とりたててどうなのと考えたことは有りませんが、時折素敵だなと思える時があります。

話し言葉や書き言葉として、目に見えない、耳に聞こえない状況を擬音化することは、情緒性や感情性といった点でも少し飛びぬけた表現なんだと思います。「雨がしとしと・・・」とか「しーんと静まり返った・・・」とか言われると、あぁ、と何故かしっくりと状況が理解出来るような気がします。日本人として、幼い頃からそう教えられてきたからねと言われれば、まぁ、そうだよねというしかないのですが・・・。

日本人は感情を表面に出さず、返答も曖昧で、いつも無表情な国民のように思われがちです。確かに過去に知り合った外国人の感情の表わし方と比べるとやや平坦でハッキリしないとは、自分自身も含めてそう感じます。

でも、擬音や行間を読むとか間を作るといった方法で、目には見えない、耳には聞こえてこないそこにある感情や状況を感じ取り、表現出来ることには、思いがけずに感心させられることがあります。何か僕が外国人であるような言い方をしているようですが、実際日常でそんなことを考えることはあまり無く、普段何気なく使っているものだから、逆にそう思えてしまうのかもしれません。

今日も風がぴゅーぴゅーと冷たそうです。

ギャラリーの中はほかほかとして心地良いはずです。

心にぐさっと突き刺さるような、そしてじわーっと沁み入るような写真を見に来ませんか。

(僕が使うと何か陳腐にしか聞こえないな・・・・。)

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