2011年1月10日月曜日

ザックジャパン、苦い船出

昨夜から始まったサッカーアジアカップ2011、ザックジャパン初めての公式戦は、ご存じのようにかろうじてドローという苦いスタートとなりました。テレビに映し出される、ザッケローニ監督、そして選手個々の顔に笑顔は有りませんでした。


昨年のワールドカップでのベスト16入りは大きなニュースとなり、暗い世相に明るい話題を振りまいてくれました。ランキング上ではほぼ格下相手となるアジアカップは、当然勝って当たり前の雰囲気ですから、かえって難しい戦いになるのです。

8月の監督就任後の試合はいずれも親善試合、双方のモチベーションもそれほど高くなく、しかもいずれもホームでの試合でした。ほぼ順調な滑り出しをしていたわけですが、やはり公式戦、国同士の戦いになるとまるで違うと言うことです。しかも、会場は中東のドーハ(あのドーハです)ですから、まるっきりのアウェイです。

昨日の試合を見ていると、素人目にも動きが鈍い印象を受けました。スタメンの8割以上が海外のクラブチームに所属し(これはこれで良いことですが)、国内組も他の大会との兼ね合いにより、やはり準備不足は否めないのかもしれません。そこに来て、引いて守っている相手ですから、格下とは言えなかなか崩すことは出来ません。

そして、もっとも感じたのは、選手のコミュニケーションがうまくいっていないなということです。これは、当たり前ですが、言葉が通じていないことではなく、ひとつのボールを通してお互いに感じ、動き、会話しているような感じが見られないことを意味します。個々の能力で打開していけるほど、まだ日本の実力は無く、組織的に戦術を組み立てないとうまく機能しないし、それにはそこに到るまでの意思疎通だったり、準備が必要なんだと思うわけです。

これは何もサッカーに限ったわけではなく、普通の仕事にしてもよく言われることです。また、ひとりのスターだけでは機能しないことも分かっています。

まだ始まったばかりですが、ちょっと心配ですね。

でも、彼等はプロですから、しなければいけないことは分かっているはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿