2011年3月19日土曜日

頑張ろう-6

今日も朝が来ました。晴れた空から窓に差し込む朝の光は、それだけで心穏やかにしてくれます。避難所暮らしや病気を抱えている方々はそれどころではないのでしょうが、少しでも暖かな陽の光で身体を包んで欲しいと思います。


昨日、2名のお客さんが見えられました。よく知った顔の人です。無事な姿を拝見して、ホッとしたと同時に、こんな事態にわざわざ来ていただいたことに感謝しています。

僕は仙台で生まれ、高校を卒業後この地を離れました。一昨年戻って来た時には、ほとんど知り合いもいない状態でしたから、日々初めての出会いの方々と接したことになります。

皆さんは僕の人となりなんか分からないのですし、東北で初めての写真専門ギャラリーですから、まるで興味が無い人の方が多いわけで、全てが手探りの状態でした。

そんな中、人数は少ないですが、ギャラリーに集い、作品を発表して下さる人たちも現れ、その人たちの間にも交流が生まれ始めてきました。僕は決してその中心でなくても構わなくて、自然発生的に小さな点が呼び合い、そして繋がり、徐々に塊りに変わり、やがて面へと広がっていけばと、夢のようなことを考えていました。

その矢先の大地震。でも、これは事件ではないし、事故でもないのです。(原発の問題は別としても)自然の摂理の一部で、誰の責任でもないのですから、皆で立ち直していくしかないのだと思います。地震からの一週間、周りの人々の行動や言動を見ればよく分かります。今も、見知らぬ人に声を掛けあい、助け合う姿があちこちで見られます。

3・11

決して忘れられない数字を心に刻みながら、ひとりひとりが出来ることから始めれば良いのです。

僕だって現実から逃げだしたい、そう思うことは絶対あるだろうし、不安で不安でどうしようもない時も必ずあるでしょう。それでも、前を見ながら、今を全うしていくしかないんです。

そして、取りあえず僕が出来ることは、写真やアートで元気・勇気、安らぎや安心を、たったひとりにでも感じてもらうこと。



今日も、頑張っていきましょう。

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