2011年5月7日土曜日

人の心ってやつは・・・。

今日も写真展会場の一部をご紹介。


少しづつ展示状況をアップしていますけど、これ実物を是非見て欲しいからです。来られるお客さんのほとんどは、ギャラリーにおいてある8×10ピンホールカメラからこれらの作品を撮影されたものとはにわかには信じられないようです。


レンズもない、ただの箱に穴が空いているだけですから、普段大手量販店で見かけるカメラと比較しても、なぜ?と思ってしまうのは当たり前の話です。でも、これが写真の原点なんですね。

世の中、光があるから眼に見えたり、色を認識出来るわけで、それらの光を小さな穴からあつめ、フィルムや印画紙に焼き付けただけで、これほどまでに鮮明かつ穏やかな写真になります。意図していない分ぼんやりとしている部分もありますが、これらも写真そのものの偶然性を表わして、味わい深い感じがします。

じゃあ、カメラの中やフィルムを装填する時はと言えば、真っ暗でなければなりません。良く言われる光と闇の織りなす結果として写真が存在するわけで、陽の光だけがあれば良いものではなく、実はとても人間くさい道具や手段でもあるわけです。

だから、ダイレクトに撮影者や被写体の心象を投影しているとも言えます。

そう考えると、それらによって表現する行為は、思っている程、難しいものではないのかもしれません。

でも、人の心ってやつはなかなか見えないものだからなぁ・・・。

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