2011年5月17日火曜日

したいなと思う気持ちは、早く形にしてみましょうよ

いつかは自分の写真を作品として展示し、発表してみたいと考えている人は案外、多くいらっしゃるのではないでしょうか。そして、その中の大抵の人は、それほど気張らずに、かと言って単純に並べるだけの展示ではなく、自分なりのメッセージ性を持ったもので発表したいと考えているように思います。


そこで、はたと自分の写真にテーマやコンセプト、自分が伝えたいものや見せたいことがあるのかどうかを考えます。しかしながら、テーマやコンセプトを考えた上で撮影をしている人なんて圧倒的に少数ですから、考えるというよりも、困惑すると言った方が当っているかもしれません。

そして、そこから先へ進むことが難しいと感じ、こりゃ、まだ出来ないなと諦めてしまう方も現実としていらっしゃいます。中には、まだまだ自分の写真はお見せできるほどのものではなく、もう少し技術的な部分の上達が必須と考え、木が熟すのを待つと考えている方もいるのでしょう。

でもね、そこで考えることを止めてしまったり、きっともう少し続けていれば自然に芽生えてくるものだと思っている人は、その場その場でそう思ってしまい、結局は何も出来ないまま終わってしまうものです。仕事だって、相手に何かを伝えようとする時、より分かりやすくとか相手の身になってとか、あれこれ考えるわけで、そこには方法論や経験が重要な要素ではあっても、先ずは伝えるべきものが自分自身で明確になっていることが大切ですよね。

表現も同じことだと、僕は思っていて、自分自身で説明や考えが及ばないものを、人がそれを受け入れ、またはそこにあるメッセージが伝わることなんてありえないのです。なので、公募展なんかに参加して下さる方には、先ずは自分の写真を何度も見ることをしてもらっています。感性だけではなく、考えながら見ることです。

そして、それらから思い浮かぶフレーズや類型といったものから、やがて、ひとつの終着点のようなものが見えてきます。そこまで行くと、後のことは大抵、自然に動き出すものです。だから、僕はそこまでのきっかけを与えているに過ぎません。何故なら、本当のところは僕ではなく、本人にしか分からないからです。

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、

結局のところ、したいなと思う気持ちは、早く形にしてみましょうよということです。

形になってこそ、初めて人に理解されるものなのですから。

Sha-gaku vol.3は、その場でもあります。

是非ともご参加を!

(結局宣伝になってしまいました・・・。済みません)

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