2011年6月6日月曜日

ロスタイム

昨日行われたサッカーナビスコ杯、ベガルタ仙台と柏レイソルとの試合で、ベガルタ仙台がロスタイムによる劇的な勝利を挙げたとのニュースが流れていました。リーグ戦でも未だ負け無し、すごいことですね。それに引き換え、楽天は・・・。


ロスタイムというと、サッカーやラグビーなんかで使われている用語です。試合中の選手交代や負傷により空費してしまった時間分を、相手チームと公平を期すために最後に追加するものです。これは"loss of time"からとった和製英語のようですから、海外では使用されていません。現在は、日本もサッカー中継などでは、既に呼称は「アディッショナルタイム」に統一されているようです。

日本語だとロスタイムは「失われた時間」、アディッショナルタイムは「追加された時間」となるのですが、受ける印象がちょっと違いますね。失うと追加ですから、まるで逆の意味を持っています。ネガとポジの関係のようにも思えます。そして、個人的には、ロスタイムの方は相手だけではなく、両者に対しての時間のように感じます。相手との公正を期すため、いわゆる合理性だけではない部分を感じます。

よくロスタイムにはドラマチックな何かが起こると言われますが、実際はほとんど変わらずに終了してしまうものです。だから、そんなことが起きた時には一層そう思えるのでしょうね。あのドーハの悲劇のように、のちのち語り継がれるようになるわけです。

震災のその時そして今でも「失われた時間」を過ごしている人はいるのだと思います。でも、いつかその時間は取り戻せる、追加されるはずです。そして、その時には殊更にドラマめいたことも無く、当たり前の日々があるのだと思います。

それまでにしなければいけないことは、山ほどあるのでしょうが、一度に出来ることは限られているし、普段だってうまくいかない事の方が多いのですから、焦らず前を向いていけば良いのです。

生きている、それ自体がドラマなのですから。

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