2011年6月10日金曜日

今日はいくつか試作をしよう。

今日は時間の合間を狙って、いくつか検討している展示方法やデザインの試作をしてみようかと思っています。試作と言うと、エンジニアだった頃のことを思い出しますが、いくらIT技術が進んでも、実際にプロトタイプを作り、試行錯誤しながら検討していく工程は昔から変わらないものです。


今はシミュレーション技術が発達してきて、以前よりはまとまりが早くなってきましたが、最終的には実物での確認になります。やはり、いつになっても実体のあるモノとして、この目で見て、手で触れて動きやそこから受ける印象なんかを確かめることが必要なわけです。

そこには決まって苦労や困難はつきもので、いかにそれらを含めて楽しめるかがモノの良し悪しを決めていくような気もします。回り道と分かっていても、敢えてその道を進むことも必要ですし、現実との妥協も考えなければいけませんから、悩んで当たり前、始めから何事もうまくいくことなんて奇蹟に近いことです。

表現の世界も同じです。一見感性だけで作っているように思われがちなアート作品にしても、やはりそれらには明確な意味やテーマがあるわけで、好き勝手に出来てしまっているのではありません。写真だってそうですね。その時の状況に合わせた撮影技術も必要ですが、一瞬のタイミングでしか撮れないのですから、個人的には思う前に撮ってしまえ、多くシャッターを押さないと、と思っています。(ブレッソンは違うようですが・・・。)

いずれにせよ、あれこれと考え、実際に作っていたりする時は、どうなるかという期待感や予想した通りにいくだろうかとの不安感がないまぜになっているのですが、この時間がとても貴重に感じられます。

結局、形あるモノを作っていくことって、その積み重ねの結果ですからね。

ある時はいとおしく、ある時は冷静に判断し、その大切さを感じながらしていければ、きっと良いモノは出来るはずなのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿